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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

ふたたび「GIANT KILLING」から、格闘技は「ブーム後の遺産」を学びたい

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111117/p1
で一度「ブーム後」についてJリーグと格闘技を対比させるエントリを作ったが、その次号(2011年51号)の「ジャイアントキリング」も、実にすばらしいので再度紹介したい。
画像を貼ってもいいのだが、今回は数ページにも及ぶので、台詞だけ引用したい。
今やっているエピソードは、スポンサーを降りるといううわさもある企業の副社長がETUの試合を観戦。その試合が一進一退、点の取り合いの大熱戦となったが・・・(適宜、句点を補っている)

GMの後藤
「観ている者に希望を与えわくわくさせてくれる・・・今季のETUは・・・そういうことができるチームなんですよ 副社長」
 
スポンサーの副社長
「・・・とはいえ…毎試合がこんなゲームではあるまい。これほど多くのゴールが決まり 尚更逆転劇となれば観客が盛り上がることくらい私にだってわかる」
「だが毎試合 こうもいくまい。 これが0−0のスコアのゲームだとしても・・・」
「君は今のように 私の前で饒舌でいられたのかね?後藤君」
 
スカウト笠野
「ははは さすがですね副社長。  周りの意見や場の雰囲気に流されず 物事の真理を見極めようとする・・・副社長はいい目をお持ちでらっしゃる」
「仰る通り…今回の試合はある意味<当たり>です。 ここまでドラマチックで痛快な展開のゲームは なかなかそうあるもんじゃないですよ」
「今日始めてスタジアムに来たような人にサッカーの魅力を伝えるのにはもってこい…そんな試合です」
「副社長もそんな感じでハマってくれたら良かったんですけどね。 はは」
 
「・・・しかしね たとえ0−0のスコアだろうと 後藤の言うことは大して変わらなかったはずですよ」
「ウチの選手たちはゴールを奪おうと必死になってプレーしたはずです。 そういう気持ちの伝わるプレーを今季のチームの選手たちはしています」
「いつでもワクワクさせてくれますよ 達海の作ったチームはね」
 
===さて、ここからが格闘技にも関わる本題です。太字に===
 
「それにね副社長・・・ たとえロースコアの試合だろうと 面白い試合を面白いと言える・・・。 もうこの国のサッカーファンは それくらい目が肥えてますよ」
「これって実は すごいことなんですよ副社長。 日本代表のシステム論を新聞で論じたりするんです 皆考えながらサッカーを観てるんですよ」
 
 「そりゃあ 世界との差はまだまだあるでしょう。 欧州では選手が上手いトラップをするだけで歓声が起こったり 選手への期待値によってブーイングの意味が違ったりする」
「そこまで日本のサッカーは 文化として成熟していないかもしれません。 でもよく考えてみてください。この国はほんの少し前まで W杯に出るのが夢のまた夢だったんですよ」
「それがプロリーグができて20年も経たないうちに W杯に出場し…アジアのチャンピオンにもなり…ヨーロッパで活躍できる選手まで輩出した。こんな短期間で急成長を遂げた国は 世界を見渡したって他にないんです」
 
「どうです?すごい話じゃないですか?何故そんなすごいことがなし得たのか これはこの国にプロリーグが生まれたからです」
「ボールを蹴る子どもたちには プロという明確な目標が生まれぐんぐんと成長した。 サッカーに魅せられた人達は より高いレベルへと選手たちを後押しした」
 
「リーグが出来た当初は サッカーブームが起き 支援する企業もクラブももうかりました」
「ところが今はそうもいかない。 利益目的で出資してくれるスポンサーなんてほとんどありません」
「でもね それでも支援してくれる企業のおかげで沢山のクラブは潰れずにすんだ。 日本のリーグは存在し続けられた。 子供たちは夢を持つことができた」
 
「わかります?今の日本サッカーの発展は あなた方スポンサーさんたちのお陰なんですよ 大江戸通運さん」
「勿論 このご恩を黙って受けっぱなしでいるつもりはないですよ。まー すぐにどうこうは出来ませんけどね はっはっ。 でも いいサッカーは目指しますよ」
「子供達が ETUのユニフォームに憧れるように 大人たちが このユニフォームこそ 最高だと思えるように 胸の大江戸通運のロゴが 誰の目にも輝いて見えるように」
「俺たちは 全力をもって仕事に取り組みますよ」
「……ですから是非とも これからの俺達のチャレンジを 見守っていってくれませんか 副社長」
副社長
「・・・・・・・・・」

自分で勝手に12P分、写しておいて言うべきことじゃないが…セリフ多過ぎるよ!!(笑)
まあ、このエピソードは特に訴えたい主題が明確な、説明のくどさは100も承知の「語り回」だったんでしょうけどね。
先月、最新刊が出ていたのか。

GIANT KILLING(21) (モーニング KC)

GIANT KILLING(21) (モーニング KC)

GIANT KILLING(1) (モーニング KC)

GIANT KILLING(1) (モーニング KC)

さて、このエピソードで、スカウト・笠野のおっさんが語ったことは、そのまま固有名詞などをちょっといじくればMMAにも当てはまると思われる。

「たとえテイクダウンやパスガードの攻防に終始した試合だろうと 面白い試合を面白いと言える・・・。 もうこの国の格闘技ファンは それくらい目が肥えてますよ」
「この国はほんの少し前まで ブラジルの柔術家に勝つのが夢のまた夢だったんですよ」
「何故そんなすごいことがなし得たのか これはこの国にマス・リング(メジャー団体)が生まれたからです」
「わかります?今の日本格闘技の発展は あなた方スポンサーさんたちのお陰なんですよ 石坂徳州さん」


だからなんで最後にやばいボケするの!!そこはフィールズって言っとけよ!!!