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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「団体の存続に不思議の存続なし、終了に不思議の終了なし」・・・各団体の興亡(マット界 噂の三面記事)

のつづき。

このムックにはパンクラスの尾崎社長、ジュエルスの勝井雅夫広報、和術慧舟會イカツ道場の戸井田カツヤ、そして我龍真吾(・・・・・・)などが登場している。諸般の事情で今後レアになりそうな人もいるし、尾崎社長は「これまで格闘技メディアの取材を断り続けていた」とのことである。


こういう人たちの告白を聞いて感じたのが、タイトルの通りのことだった。
ノムさんの名言の借用で、もしそのまま借りるなら「存続に不思議の存続あり」とすべきところだが、読んでの実感はこうだった。やはり続くところには、それなりの理由があって続いている、と。

青木真也の収入告白

・大学3年間の格闘技生活で、ファイトマネーが初任給レベル(21-22万円)を超えたことは一度も無い。
 
修斗の横浜文体で桜井マッハ速人と戦ったとき、源泉をぬいた手取りは一桁。治療は実費。あの試合の後怪我で病院にいったから交通費や治療費込みでは赤字。
 
・PRIDEでは給料制度だった。ミーティングでは懐石、すき焼き、おすし屋など数万円かかる店でご馳走してもらった。タクシーで帰れ、と1万円をそのままくれたことも。
 
・給料はUFCのPRIDE買収翌月から停止。その後は某幹部が「面倒をみてくれた」

という・・・・

尾崎氏の回想

・2000年までお金が回らない心配は全く無かった。だが船木誠勝の引退後は「こんなに客が入らないのか・・・」という苦難つづき。
 
・規模に見合わない大会場でやるのは、スポンサーとの兼ね合いがあるから。スポンサーに1年の会場と予想動員数を伝えるとき、すべてホールで2000人、だと微妙な感じになる。本当に入るかはともかく、そこに「両国、1万1000人」とかあると納得してくれる
 
・給料制度から、1試合いくらプラスジム指導料・・への切り替えは比較的スムーズになり、現在そんなに人件費的な負担は大きくない。鈴木みのるは当初から「給料制じゃ安心して練習しなくなるやつがいます」と懸念していたが、自分は「好きな仕事だし、そんなはなずはないだろう」と思ってた。そしたら、いました(笑)
 
・Ism 対 GRABAKA があんなにヒットするとは思わなかった。自分は常に外を見ていて、外からいい選手を呼ばないと盛り上がらない、と思っていたから。会社の経営も上向いた。



・・・・ちなみに尾崎氏は、もともと請われてパンクラス社長になる前の映像関係の仕事に復帰したそうだが、セガサミーとの付き合いはまだ続いているという。同社が尾崎氏の奮闘振りを評価していた、ということで、それはちょっとホッとする話。