少年サンデー連載・荒川弘「銀の匙」。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110820/p5
でやや詳しく紹介したように、今、農業高校に通っているものの農家の出でもなんでもなく、むしろガリ勉系の主人公が、鹿の解体をやることになる・・・という展開になってまして、31日にそれが掲載予定だ。
上リンクでも書いたが、ずっと前から食肉、屠畜といったテーマでいろいろな本や議論を紹介したく、できればこの「銀の匙」掲載回までにやりたかったが、できそうもない。
なので、その準備だけでもと、いろいろな漫画のそういうエピソードコマを紹介。自分の興味によるバイアスもかかっているかと思うけど、近年このテーマを扱った作品が増えてるような気もするんだよね・・・まあ見てちゃぶだい。
「山賊ダイアリー」岡本健太郎
「愛斜堂」「笑える子羊」でキレのいいギャグを連発していた短編ギャグ作家・岡本氏が、リアルに趣味としている狩猟を描いたエッセイ漫画。ずっと本格的に紹介したいと思っていたのだが(単行本が出たらやるかも)、実際今年の「このマンガがすごい!」ランクインも狙える興味深い内容。狩猟を実際にやってみたくなる気にさせる効果もある。
作者はブログも持っている。
http://blog.livedoor.jp/ken_melody/
「狩猟・食肉」マンガブームの担い手その1。
「自殺島」森恒二
格闘技とストリートファイト、超能力による世界の破壊、そして孤島サバイバル技術と「重症厨二病の三冠王」の名をほしいまままにする作者(笑)だが、自殺島は主人公が弓を扱う才能があり、鹿を狩って集団に貢献する。その後、グループは野生化したヤギや鶏も飼い始めている
「狩猟・食肉」マンガブームの担い手その3。
「銀の匙」豚肉編
最初に語った作品だけど、このエピソードの前に、このように授業で豚の世話をするエピソードがある。ナイーブな、一般的な感覚を持つ主人公が、実際の養豚、そして食肉化がもつリアリズムに圧倒されるところが面白い
「狩猟・食肉」マンガブームの担い手その4。
以降はそれがメインテーマでもないけど、面白いシーンなどを。
「よつばと!」あずまきよひこ
前も紹介したっけ。これで、ちゃんと魚を調理する子を、できない子が「いまどきの子どもだ」「ゲーム感覚か」と逆に評するというギャグがある。けっこう重要な考察を含むよこれって。
「世界屠畜紀行」内澤旬子(の、SPAに載った特別版)
あのー、この前俺が買った文庫本、どこにいっちゃったんでしょう?(読者が分かるかよ!)アレが無いと、本論を書くのに重大な障害が生じてしまう・・・。
「ミノタウロスの皿」藤子・F・不二雄
これを読んでてくれないと話にならん!!未読の方は読んでから出直してきなさい。
【追記】ちょうど、この作品と「魔法少女まどか☆マギカ」との関連について述べたエントリが注目を集めている。
http://d.hatena.ne.jp/tyokorata/20110831/1314832631
自分が
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110517/p2
にて書いた話の一部ともつながる。
「狩猟・食肉映画」については
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101103/p7
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110617/p8
などで紹介した。このころから、「いつか本格的に書く」とくりかえしてばっかだな、俺(笑)