今回の「佐山・浦田裁定」を聞いて思いだし、資料を探していたのが、この江川騒動を描いたノンフィクション漫画「たかされ」。もう何度も紹介したね。
今読んでも、一人の「超天才高校生」を囲んで打算、情念、駆け引き、誤解…そして謎がうずまくストーリーには緊迫感が有る。
自分は江川騒動なんて記憶に全く無いけど、良くも悪くも今の球界に、こんな「世間」を揺さぶる力は無いのではないか。
でまあ、この時、理不尽なドラフト制度に巨人軍が敢然と立ち向かい、法律に従って粛々と契約したが、卑怯未練な悪の阪神タイガースがそれを押し切りドラフト指名。おろかな大衆も扇動に乗せられ江川らを批判(読売巨人史観)。
しかしそこで、コミッショナーが指導力とリーダーシップを発揮し、法を超えた正義を示す。悪い他球団も、その迫力に押され、規約を縦にごねることをせず自発的に従った(読売巨人史観)。
この決定に八方丸く収まり全面解決。コミッショナーは役目を終え、ひっそりと栄光に満ちた生涯を閉じたという(読売巨人史観)
- 作者:本宮ひろ志
- メディア: コミック
といった感じで修斗騒動も収まるのか、収まらないのか。
「たかされ」の内容を紹介したエントリ。
■日本シリーズで流れた、あのCMの意味…本宮ひろ志の江川卓伝「実録たかされ」とは
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071102/p4