http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120519/p1
という一報を受けての興奮さめやらず、気づいたらこういうものができてた。
増田俊也氏の渾身のノンフィクション「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」は世の好評を博し、大宅壮一賞を受賞。2012年5月、作者はtwitterで「原田久仁信氏がこの作品を漫画化する」と発表。それを受け、原田氏の過去の作品などからPVを製作してみました
男の星座 全9巻 完結セット (ゴラクコミックス) [コミックセット]
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ここからいろいろ、考えたことを。
漫画化の時はぜひ「私ノンフィクション」風に(「登場人物:増田俊也」を)!
■万延元年のジャッカルたち…「風雲児たち」で、桜田門外の変がカウントダウン。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120105/p2
…ノンフィクションの一技法として、調べている「僕」が、あっちへいって人に聞いたり、こっちへ行って古い資料をあさったりする経過をそのまま書くというスタイルがあります。
その一方で、そうやって必死に調べた結果を「Aは、Bであった。」と、ぽんと一行に集約させるスタイルもある。
前者はいま現在、旬の存在でいうなら安藤健二。森達也。古いところでは鈴木明。
後者は、いわゆるニュージャーナリズムの旗手たち。
と書いたような二分類をするなら、原田久仁信版の「木村政彦は・・・」が描かれる時に、あの分厚い原作の中から木村政彦の一人称なり、神の視点の3人称なりで普通のドラマをつくるのはいとも簡単だと思うが・・・そうではなく、事実を探る為に調査する『増田俊也』という登場人物の一人称で描いてほしいな、と思うわけです。
そうしないと、中井祐樹との『本気なら木村が勝っていたよな?』というやりとり、あの感動的なくだりが書けないし。もしあれなら梶原一騎→梶一太のように「増俊太」でもいい(笑)
ノンフィクションを漫画にするのだから、ライバルは「プロレススーパースター列伝」や「男の星座」のみならず、本宮ひろ志「たかされ」でもあるだろう。
これもまさに、『江川卓の謎を追う私・本宮ひろ志』が登場していたことが作品の方向性を決めた。
■作新ベスト4、本日準決勝で…やはり「たかされ」再読
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110819/p2
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以降の関連話は、こちらに続きます
■「映像を作って公開」のコストが、ここまで簡単になった話(今井哲也「ハックス!」)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120522/p3
ぜひ、こちらもご覧ください。