なかなか他ブログの巡回もままならないのですが、
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20110527
…トキワ荘の仲間たちでつくったアニメ会社スタジオ・ゼロのエピソードを描いた自伝的短編マンガ『スタジオ ボロ物語』も併録されています。
『スタジオ ボロ物語』は、『オバケのQ太郎』という作品が誕生するまでの生みの苦しみがストーリーラインの一つになっているため、F全集『オバケのQ太郎』のなかに収録される作品としてまことにふさわしいと思います。
- 作者: 藤子・F・不二雄,藤子不二雄A
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: コミック
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『オバケのQ太郎』は、私が生まれる前の昔のマンガですが、今も読んでいて純粋に笑える箇所がいくつもあって、F先生の笑いのセンスに改めて感服させられます。「発明王エジサン」の、動く廊下が一方にしか進まないため反対方向へ進むときは頑張って駆け足しないといけないという場面とか
スタジオボロ物語、とイコールかどうか…自分はコロコロに転載されたであろう、オバQ創作秘話の漫画を読んだ記憶がある。
のちに、ドラえもん創作秘話を書いたF先生が作中で「オバQも、小田急の中で頭をひねったけど…」と回想していたが、その小田急の中での二人ブレーンストーミングを軸にして
「オバケはタマゴから生まれる。そこまでは決まった。あとひとつ、男の子とオバケをくっつける何かが欲しい…」と呻吟する2人が、ある光景を目にして・・・というのが自分が読んだ作品。
スタジオ・ボロ物語がこれとイコールであっても無くても、読みたいものです。
もうひとつ「発明王エジサン」は、オバQで登場は少ないながらも実に印象的なキャラクター。のちに新作版パーマンに出てきた「魔土災炎」博士も味のある珍発明家だったが、それにもひけを取らない。
しかし、実は自分、何巻まで買ったか把握できなくなってしまった(借りるんだよ多くの連中が!!)ので、それを整理して数巻まとめ買いせねば。
「『チンプイ』の結末についてF先生から直接聞きました。でも…」
今巻の巻末解説で本郷みつるさんが、F先生から『チンプイ』の最後がどう決着するか直接聞いたことがある、というエピソードを披露しています。F先生はその決着について話してくださったのですが、それがどんな話だったか本郷さんの記憶からきれいさっぱり抜け落ちているそうです。このエピソードからも、F先生が『チンプイ』の結末についてしっかり考えておられたことがうかがえます。
この本郷みつるに自白剤を投与せよ。致死量ぎりぎりまでやって構わんっ。
こんな重要証人がいて、しかも謎が残るとは。
ロイエンタールの最期の言葉(※銀英伝より。「マイン・カイザー、ミッターマイヤー、ジーク、死…」)じゃないんだから。