「天正壬午」とは、「天正十年」の意味である。この年は激動の戦国時代の中でも、特に大事件が目立つ。まず、強大な勢力を誇った武田氏が滅亡する。続いて、天下布武目前の織田信長が、本能寺の露と消える。さらに信長の後継をめぐって、織田家中で明智光秀、羽柴秀吉、柴田勝家らが激突する。その間、他の大名たちは何をしていたのだろうか?領主の武田勝頼・織田信長が立て続けに没し、空白地と化した甲斐・信濃・上野に徳川家康・北条氏直・上杉景勝が兵を進める。この東国大名の争いが「天正壬午の乱」である。この争いには、秀吉の天下統一を許すこととなった萌芽や、家康の飛躍に繋がる契機が内包される。本書は戦国時代の天下の帰趨を見極める上で、原点とも言うべき「天正壬午の乱」を丹念に描いたものである。
- 作者: 平山優
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2011/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20110429/yomitai
経由でこの本をしったときの、あっしの感想ツイート。
【メモ】これは盲点だったな。確かに「信長死後、家康は三河に脱出。その後東国の地固めを行った」と良く言われるが、そう簡単にできる筈も無い。どんな闘争や角逐があったか?