投票対象:2010年に刊行されたマンガ(最新刊が8巻以下)のもの/作品名
羽海野チカ2位:『乙嫁語り』森薫
3位:『アイアムアヒーロー』花沢健吾
4位:『花のズボラ飯』久住昌之、水沢悦子
5位:『失恋ショコラティエ』水城せとな
6位:『さよならもいわずに』上野顕太郎
7位:『進撃の巨人』諫山創
8位:『刻刻』堀尾省太
9位:『ましろのおと』羅川真里茂
10位:『ドリフターズ』平野耕太
11位:『ドントクライ、ガール』ヤマシタトモコ
12位:『主に泣いてます』東村アキコ
13位:『SARU』五十嵐大介
集計など、賞を運営する側も大変な状況下でよくおやりになった。
受賞作を含めてパチパチパチ。
さすが、マンガ賞の覇権を虎視眈々と狙っている賞だけのことはある。
さて選考結果を見ると、13位までで自分が読んでいるのは6作品。うーむ、俺「でさえ」(と敢えて言う)読んでいる作品が半分以下って、どれだけマンガ文化って豊かなんだよ、とあきれた。今後も読む楽しみが消えることはないなあ、っていう嬉しい実感もある。
ちなみに読んでいるのは1、2、6、7、10、12位の作品。
- 作者: 羽海野チカ
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- 発売日: 2008/02/22
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- 作者: 森薫
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- 作者: 諫山創
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これから読んでみたいのは4位
- 作者: 久住昌之,水沢悦子
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作者のコメント。「何を描いても『ハチクロ』を越えないのではと怖かった。だから一から始めた」
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/03/19/009/
◇羽海野さん 受賞の言葉
前作「ハチミツとクローバー」を描き終え、新しい作品を描き始めようとしたとき自分で、もうこの先は、何をどんな風に描いても「ハチクロ」のようには喜んではもらえないのだろうなと思ってしまいすくんでしまいました。
たくさんたくさん考えた末、「あの人ハチクロだけで終わっちゃったよね」と言われないためには、ハチクロと同じカラーの作品を描くのではなく、もう一度何もかも一からやり直すくらいの覚悟が必要だと思いこの「3月のライオン」を描き始めました。無我夢中で描き続け・・・(略)
受賞記念で秘話公開。「3月のライオン」のいじめエピソードは、親戚の実話が基だった
すいません、ほんとは秘話でもなんでもないのです。
ただ、数号前の同作掲載誌「ヤングアニマル」に載っていた。こういう雑誌によくある連載作家のインタビュー漫画、兼漫画家志望者へのアドバイス漫画(ニコ・ニコルソンという人が執筆)からです。自分もしばらく気づかなかったぐらいだから、やはり内容に比べて読まれて無いと思うので再紹介させてください。
いま現在、話の軸になっているエピソードですね。
主人公が世話になっている一家の小学生の子が、いじめられている子をかばったら、自分がいじめの標的になった。
でも、苦しみ、おびえ、泣きながらも自身の行為を「まちがってない!」と断言する……、あのシーンのことを、上のレポート漫画では言っているわけです。
それは姪っ子の実話だったそうだ。それも7年前の。
姪っこさんもその学校はとっくに卒業しただろうが、叔母から最高の贈り物をされた。そしてそれを書いた叔母も今回、大きな贈り物として大賞を受け取ったと。
このレポート漫画では「ハチミツとクローバー」(ハチクロ)の「シソの葉」の挿話も、自分の体験(失恋体験!!)が元だと書いています。
紹介していないこのレポート漫画の後半部分では「キャラの性格はしぐさと動作で、2コマあれば表現できる」「黒澤映画と手塚治虫の「ブラック・ジャック」はすごく研究した。七人の侍の、個々の強さの差を表現する場面(あの「不意打ちテスト」のことです)はすごいし、BJはあのページ数で、あそこまで話を展開できるのがお手本」
「作中のキャラは『○○という人間はこう言い、こう動くだろう』じゃダメ!自分が『○○』になって『俺はこう言う!』じゃなきゃ!!」
などの貴重なアドバイスをしています。
なんか一部、炎尾燃入ってるような気がするが、まあ気にするな。
とにかくおめでとうございます。
俺の2010ベストランキングだって発表しないと
もともと年末発表が「1月中には」「2月中には」と伸びていって、最終的に年度末までが自分の中のリミット。頭の中では出来てるし、あとは文章かけばいいだけなんだけどねー。
しかし「マンガ大賞」は受賞資格が「現在出ている単行本が8巻までの作品」なんだね。他の区切りもいろいろあるだろうけど、これは一つの区分としては、なかなか考えられているわ。