森恒二が震えた!!
吠士隆が恐怖した!!
このブログでも有数の反響をいただいた、ヤングアニマルの座談会紹介記事がある。
羽海野チカという人は「漫画家が恐れる漫画家」らしい。ゴッチかボックか、ヒョードルかフリーザか…【ここで紹介した座談会は、のちに解説本に収録されました】 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131110/p5
同業の漫画家こそが、羽海野チカの漫画を読むと、
「やつはヤバイ…」「凄すぎる…」と恐怖するのだという。
再掲載しよう。
実際に彼らが飲み会で、羽海野氏と話していたときの話が、正直異様だ…
・パーティの3次会で、皆で愉しくお酒を飲んで、漫画トークをしていた。
・その座談で、羽海野氏がいう「3月のライオンは…まだ車で言えば、3速の段階かな」
・一同「?」
・「(ハチクロではやったけど)まだライオンでやってないことがあるから」
・森恒二…「!」
・森、吠士氏は→形容や比喩でなく、リアルな物理的現象として「 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」したと回想する…
・まだ変身段階を2つも残している、ということで森氏は以後、彼女に「フリーザ様」との異名をつけた。
・それを聞いた羽海野氏の返信「森恒二先生とは今度ゆっくり話し合う必要性を感じます」怖いわ!!
さて、それはそれとして
「3月のライオンは…まだ車で言えば、3速の段階」
「(ハチクロではやったけど)まだライオンでやってないこと」
とはなんじゃらほい、という疑問はずっと持ち続けていた
だが・・・・・鈍いファンであるところの僕も、やっと最近の展開で了承したなりよ(といっても、推測にすぎませんが)
この作品の登場人物は
http://3lion-anime.com/character/
を見てもらえればいいのだけど
林田高志(はやしだ たかし)
声 - 櫻井孝宏 / 演 - 高橋一生[19]
駒橋高校の男性教師。零の高校1年時に担任を務めた。将棋雑誌に詰将棋の投稿作品が採用されたこともあるほどの将棋ファンであり、そのため、零が駒橋高校に編入した際にも、その素性にすぐ気付いた。以来、校内で孤立しがちな零を気にかけている。零の進級後は担任から外れたが、将科部の顧問となり、引き続き面倒を見るほか、ひなたが巻き込まれたいじめや、川本家と誠二郎の問題でも相談に乗っている。
島田開(しまだ かい)
声 - 三木眞一郎 / 演 - 佐々木蔵之介
30歳代後半。A級、八段。居飛車党。痩身で頭髪は薄く、奨励会に在籍していた頃から胃痛持ちであり、作中でもそれらをよくネタにされている。宗谷冬司と同じ年齢で奨励会の同期[20]である。二海堂の兄弟子で、二海堂とはお互いに「坊」「兄者」と呼び合う仲の良さである。ライバルの身を案じた二海堂からの願いがきっかけで零に興味を持ち、自らが主催する研究会に誘った。山形県天童市付近の村の出身で、果実の収穫や酪農などを手伝って奨励会への交通費を稼ぎ、棋士となった苦労人である。タイトルホルダーとなって故郷に錦を飾ることを目標とするが、将棋にのめり込むあまり恋人に愛想をつかされて、いまだ独身である。しかし後輩の面倒見がよく、また故郷の過疎問題に心を砕くその人柄から、周囲の棋士たちや記者に慕われている。獅子王戦で宗谷に挑戦するが、0勝4敗のストレートで敗北する。その後、棋匠戦で柳原に挑戦するが、2勝3敗とタイトル獲得はならなかった。
とまあ、こういうふたりの登場人物がいるのですが、彼らが
川本あかり(かわもと あかり)
声 - 茅野愛衣 / 演 - 倉科カナ
三月町という架空の町に住む川本家の長女。年齢は単行本9巻の時点で23歳。死んだ母親の代わりに妹たちの面倒を見ながら、昼は祖父の経営する和菓子屋・三日月堂の手伝いに従事し、夜は週に2回、伯母の経営する銀座の店・美咲でホステスとして働いている。評判の美人で、常連客である棋士たちにもファンが多い。猫・鳥・人間を問わず痩せている生物を放っておけない性質で、拾ってきては食べ物を与えて太らせる。妹たちの母親代わりを務めるため普段は気を張っているが、ひなたがいじめの標的にされた際は動揺し、時に涙を流すこともあった。料理が得意であり、ひなたと共に零を気にかけている。
をめぐり、まあ、簡単に言えば愛を競うことになるのかもしれない、ないと。序盤中の序盤、角道をあけた段階ですが。
ただ、この段階で圧倒的に不利もいいところなんですけど(笑)
しかし
羽海野チカ漫画の真骨頂は、この不利な状況でも、圧倒的な差があっても、登場人物は立ち向かうところだ。
ベルセルクの三浦建太郎氏が、バイオレンスとコンバットにあふれたヤングアニマルの連載陣を見回した上で、「一番男らしい漫画が『3月のライオン』」と評した所以である。
――神さまのやつは、この状況に絶対面白がっている。
でも、この人だけが一人でこのドアを開けて、
自分の知らない物語が始まってしまうより、
こっちのほうが、ずっとずっと、よかったと思う。
http://newstisiki.com/archives/14273
このへんは、作者が描くに至った裏話を雑誌のインタビューで語っている。
・ずっと構想にはあった
・12巻の最期の一話であることに気づいたんで、ここで仕掛けるか!と島田とあかりを会わせた
(※「漫画界のヒョードル」と言われる彼女だが、このへんはラウンドの残り時間1分になったことを確認してから高田に腕十字を仕掛けたヒクソン・グレイシーだな…)
・渾身の、昔の月9かというくらい
・小田和正さんの主題歌が流れるぐらいの気持ちで・・・・・
ああ、なるほど、
やっぱり同業者がガクガクブルブルとなる気持ちは分かるわ…
しかし最近(かな?)「三角関係ではあるけど、その恋敵同士は相互にリスペクトし仲がいい」という作品が増えてるような?以前からか?
そもそも、自分はあれだ、
そんなにそういうテーマの作品は読んでなかった…のだが、昔はそういう三角関係の場合、恋敵同士が張り合い、対立し、蹴落としあうのがテーマだったような気がする。
めぞん一刻とか…ってそれぐらいだな。
最近、それが一番すごかったのは東村アキコの「ひまわりっ」での、一方的なライバルキャラからの妨害で、アレは強烈な印象を残した。
当然序盤も序盤なんで、3月のライオンのこの両者だって、最後には大戦争になるかもしれない…わけだが、今のところは林田先生が島田棋士の大ファンであることもあり、非常に穏やかな関係だ。
ぱっと思い浮かばないが…羽海野チカ氏のハチクロが、まあそうだよな(あれは何角関係だかわからないからというところもあったが)
えーと・・・
直観的印象を、理論にする力はないので、いつでも撤回し得る前提で
「『三角関係ではあるけど、その恋敵同士は相互にリスペクトし通常以上に仲がいい』という作品が増えてるような気がする」という
ことだけ言いっぱなしにして終わります。
そしてコメント欄より
わむ 2016/10/24 09:14
>らいおん
私はこの作品の熱心な読者ではないのですが、「三角関係」は脇役ではなく「主人公と義理の姉っぽい人といまヒロインっぽい人」のだと思いますよ。どこかで見た「作者側の見立てでの物語のメインヒロイン」って「義理の姉っぽい人」だったはず。
gryphon 2016/10/24 09:16
へー、その展開が、今後描かれるのかしら?