http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100915
講談社Ratio(09年1月)に、酒井啓子さんと伊勢崎賢治さんによる巻頭対談「アフガン、イラクに国際政治は可能か」が載っている。(中略)
酒井:(略)・・・革命は造反有理ですから、武器を持って反対勢力を制圧して何が悪い、正義を掲げた革命なんだから、途中で止めるなと考えますよね。ここに国際社会が介入するのは、非常に極端な言い方をすれば、フランス革命が起こって混乱しているのを、まわりで必死に止めようとしている旧態依然とした対仏同盟のようにも見えるわけです。もちろん革命の過程で恐怖政治なり殺戮なりが起こることもありますが、そういった人道的な観点を脇に置いて考えれば、もしかしたら途中で止めないで飽和点まで行ったほうがいいのかもしれない(略)
いま伊勢崎さんがやっている平和構築の考え方では、革命の過渡的な混乱は是としませんよね? 革命が落ち着くまで待って、ある程度の正統性を持った政権が生まれるのを期待するよりも、革命をどこかで止めて、おかしな方向にいかないようにまわりから一生懸命支えていく。