http://www.nhk.or.jp/democracy/
http://www.nhk.or.jp/democracy/yotei/index.html
2001年のアメリカ同時多発テロの後、アメリカによる一連のアフガニスタン攻撃、イラク戦争が続くなかで、ヨーロッパの公共放送を中心としたドキュメンタリー番組の編集長や制作者たちの間に「アメリカ流民主主義が世界の民主主義なのか」という疑問が広がっていった。2004年、彼らは「民主主義とは何か」を世界に問いかけるために「デモクラシー・プロジェクト」を立ち上げた。広く世界各地の映像作家の企画を募り、また世界の放送局に参加を呼びかけて国際共同制作のシリーズ番組を作ることを目指した。プロジェクトの参加放送局はヨーロッパをはじめ北米、南米、アジア、中東など世界42局に上り、NHKは初期段階から参加した。
へえ、映画「選挙」ってこの企画の一環だったんだっけ?
この映画も、TVシリーズも初公開、初上映のときに公開しています。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070615#p5
物語
2005年秋。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬することになった。政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。しかも選挙区は、ほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区だ。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦に突入することになる。
しかし、自民党としても負ければ市議会与党の座を奪われてしまう大事な選挙。何としても勝たなければならない。地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、世にも過酷なドブ板戦が始まった…
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TVシリーズについてはこの下。
残念!!2日目の「デンマーク風刺画事件」を見て欲しかった!本放送で、NHKが暴力の恐怖と威圧に屈した(?)いわくつきの作品。
気付くのが遅れて、
残念無念。
この問題が再放送で修整されているかに興味があったのに。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080117#p4
ただ、このNHK放送で一番衝撃的なのは最後のテロップでした。
※最後のテロップ: 『NHKはこの「事件」で傷ついた多くの人々への配慮から一部映像を加工しました』
まあ、私と同じように再放送を見逃した方は、漫画表現に関するトピックとして有名漫画ブログ「漫棚通信」が、番組をテキスト再現しているのでそちらを見てください。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_d132.html
参考文献
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今回の再放送で再度注目したのは、2007年1月の本放送の後映画「靖国」「ザ・コーヴ」の問題が浮上し
「どんな問題のある表現でも、まずは公開するべきだ。われわれの『見てから判断する自由』を奪うな」
という論調が出てきましたんでね。そこからの連想もある。
とにかくドキュメンタリー映画「選挙」は日本流選挙をそのまま描き、面白いものになっているので推薦。