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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

続・朝鮮学校の教科書。内容の一部を紹介するサイト

コメント欄より。

教科書についてですが、一応、私たちの団体のホームページも見てくださればと思います。。
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
http://hrnk.trycomp.net/index.php 
http://hrnk.trycomp.net /book.php?eid=00010
(当該教科書の紹介記事)

まあ、マイナーというかほとんど知られていない団体なんでしょうがないのですが(笑)。一応、こっちでも扱ってますので。
萩原さんは我が団体の名誉代表ででもあります。ただ、この教科書や無償化問題に関しては、団体内でもいろいろな意見があるので、萩原さんが責任を持つ形で出版しました。

紹介いただいたURLから。

米帝のそそのかしのもと、李承晩は1950年6月23日から38度線の共和国地域に集中的な砲射撃を加え、6月25日には全面戦争へと拡大した。(中略)尊敬する金日成主席様におかれては、会議で朝鮮人をみくびり刃向かう米国のやつらに朝鮮人の根性をみせてやらなければならないとおっしゃりながら、共和国警備隊と人民軍部隊に敵の武力侵攻を阻止し即時反攻撃にうつるよう命令をおくだしになった。」(現代朝鮮歴史 高級1 朝鮮学校教科書より)

ぎゃはははははっは。ある意味、いいねっ。いや、事態は深刻なのだがついついわらてしまうわ。
やっぱりわれわれも翻訳を通じて知るべきお話だろう。


そういえば、関連で面白い記事が。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100501/crm1005011202013-n1.htm

・・・総連中央本部は3月13、14両日、東京都内に各都道府県本部委員長を招集し、緊急会議を開いた。

 同月11日にRENKが記者会見を開き、無償化獲得を指示する総連の内部文書や歴史教科書の内容を公開したことへの対抗策を協議するためだった。だが、実りのある議論にはならず、内部文書を流出させた「犯人捜し」に終始したという。

RENKは設立時から何度も総連内部の情報、文書を暴露し続けていた。ある意味リーク情報だわな。しかし、それだけ内部で改革への欲求や批判精神を持ちつつ、それを表に出せない幹部がいるということでもある。暴力的で厳しい統制のある中でのレジスタンスには率直に感謝したい。安重根の精神でもあり、20世紀のアジアでもっとも偉大なジャーナリストとして活動した安哲氏の精神にもつながる。

【安哲アピールより】

私は、金正日政権が倒れる日こそが北朝鮮人民の解放の日だと確信しています。
ゆえに私は立ち上がることを決意しました。
私は、北朝鮮人民の解放と、民族統一のために最後まで闘います。
私が北朝鮮の悲惨な実情を世界に伝えるために、この映像を撮ってきました。
最後に、南朝鮮人民、海外同胞、世界各国の良心ある人々が、金正日独裁政権に反対し起ち上がった私たちと手を結んで共に闘ってくれることをお願いいたします

さて、そういうわけで
さらなる総連内部の情報の提供を、各都道府県の委員長どのにはお願いしたいのであります(笑)。いよっ「コリアのディープ・スロート」の称号は君たちのものだ!!金ちゃん体制崩壊後の保険・アリバイ作りにどうぞ!

日韓ワールドカップが開催され、金総書記が日本人拉致を認めて謝罪した平成14年以降、生徒離れが一気に加速した。

 金総書記の悪口を口走った児童をしかり飛ばすことなく、押し黙ってしまう教員が現れ、元教員の一人は「教えていて苦しかった」と関係者に吐露した。

だという。これはかつて、新聞記者やジャーナリストが口々に証言する「かつて、総連はタブーの存在だった」という時代では起きなかったことだろう。自由の風、外からの批判は改革も促すのだ。冷戦当時、もっとも共産圏に強硬だったレーガンポーランド国民からもっとも期待され、尊敬されたという逸話を思い出す。

しかし。

内部文書によると、総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)責任副議長が「統廃合は敗北主義だ」との金総書記の指示を伝え、統廃合を押しとどめるようげきを飛ばした。


まあ、許宗萬ってばかだからねえ。


許宗萬という人は、ひとつの団体を21世紀に舵取りするに当たって、とんでもない無能と無責任ぶり(船場吉兆レベル)をさらし続けているような気がする。これがある程度の責任感や人権感覚を持っている人だったらまた違うのだが、朝鮮総連の責任者にそれを求めるのは「ホットアイスクリーム」を注文するようなもので言葉として矛盾か(笑)。でも姜尚中氏とか佐高信氏とか、組織のリーダーとしての許氏らをどう評価するのかねえ。
ちなみに記事中のような「げき(檄)を飛ばす」という表現は用法として不適切と、高島俊夫はよく書いている。

言葉についてはこれも

朝鮮学校がいかに朝鮮労働党に直結し、無償化獲得が本国の至上命題だったかを印象付けた。

これも誤用。→「命題」「至上命題」のはてなキーワードをクリックして参照。

最後に川人博の著書を紹介

この記事に登場する

 朝鮮学校への無償化適用をめぐっては、日本弁護士連合会(日弁連)が3月、「教育を受ける機会が政治・外交問題で左右されてはならない」と適用を求める会長声明を出した。しかし、日弁連内では、これに反発する動きも出ている。
北朝鮮による拉致と人権問題に取り組む法律家の会」幹事の川人博弁護士は「声明は朝鮮学校の実態を調査しないまま一部意見をもとに出された」として声明撤回を求める要請書を日弁連に提出した。

金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を (講談社現代新書)

金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を (講談社現代新書)

ここには実は、姜尚中氏を激烈に批判した文章が収録されている。2人は週刊朝日で数週間に渡って相互に論文を発表し、批判を押収した。姜尚中の文章は収録されてたかな?それはちょっと覚えていないです、すいません。あれは面白かった。
アマゾンの内容紹介から

内容説明
人気政治学姜尚中北朝鮮のサポーターか

姜尚中のいう「正義なき平和」は、金正日独裁体制を温存し、朝鮮民衆と日本国民の人権を侵害し苦難を強いる秩序である。ジャーナリズムを揺るがした論争の核心!

六者協議の進展を図りつつ「拉致問題」の解決をすることが荊棘の道であることを、日本人は知っている。著名大学教授は、“虚妄”を説き論点を巧妙にズラしている…。マスメディア注目の大論争、「金正日サポーター」問題の核心がここにある。


氏は、過労死に関する著書もあり、そちらの関係で岩波書店からも本を出している。

過労自殺 (岩波新書)

過労自殺 (岩波新書)