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「日本映画専門チャンネル」で放送
巨匠・黒澤明の記念すべき監督デビュー作。富田常雄による原作を映画化した痛快娯楽作品。時は明治のなかば。 旧来の柔術と新興の柔道がせめぎあう中、姿三四郎(藤田)は、修道館・矢野正五郎(大河内)の門下となり、柔道の道を突き進んでいく。 やがて以前矢野を襲った門馬三郎(小杉義男)をも破るが、次第に慢心しはじめ・・・。
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姿三四郎 最長版とは1943年に公開された「姿三四郎」(97分)は、翌年、当時の国策により79分に短縮される。戦後その復元が試みられたが、カットされたネガフィルムは戦時の混乱により紛失…(略)…ところが、 1990年代に入り、ロシアのゴスフィルモフォンド(国立映画保存所)で削除されたシーンの一部が発見される。戦後、満州映画協会に保存されていたフィルムをソ連軍が接収し、持ち帰ったものの中に「姿三四郎」が含まれていたのである。(略)
放送日程
2010 年05月04日(火) 17:00
2010 年05月20日(木) 13:00
「姿三四郎」のカット部分をめぐっては、小林信彦の詐欺師小説「紳士同盟」シリーズの中で、切れ者の手ごわい相手が、映画となるとつい甘くなる…という設定の中で、ひとつの餌として登場したのを思い出す。それが描かれてから20年近くたって完全版ができるとはね。
「姿三四郎」はまた、最近「講道館の公式見解に添った”プロパガンダ芸術”」という議論が出ていて、そういう観点から批評的に眺めるのも一興。