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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

アメリカ上院の特別選挙で、野党の共和党候補勝利・・・こういう時、大統領(与党)は政策を修正すべきか?

http://mainichi.jp/select/world/news/20100120dde007030004000c.html

 【ワシントン小松健一民主党金城湯池と言われた米東部マサチューセッツ州で、有権者オバマ政権の政策に「ノー」を突きつけた。19日に投開票された同州選出の上院補欠選挙共和党スコット・ブラウン候補(50)が医療保険制度改革反対を訴えて勝利した。08年の大統領選でオバマ大統領勝利に貢献した無党派層共和党に流れたことが最大の要因だ。

 昨年11月のニュージャージーバージニア州知事選でも無党派層共和党候補者を勝利に導いた。マサチューセッツ州でも同様の「無党派の反乱」が起きたことは民主党ホワイトハウスに大きな衝撃となっている。

 医療保険改革に心血を注ぎ47年間議席を維持したエドワード・ケネディ議員の死去に伴う今回の補選で・・・・


エドワード・ケネディの後継者が共和党議員になったとは驚きだ。
「安定多数」とは日本では、議会の委員会の委員長を出した上でさらに過半数を得ることだが、あちらでは議事を打ち切る「フィリバスター」を中止させるに足る議席数、ということらしい。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100120k0000e030056000c.html

 【ことば】フィリバスター

 米上院本会議における議事妨害。徹底討論や少数意見の尊重を伝統とする上院では原則的に発言時間に制限がなく、長時間にわたり演説することで議事進行を妨害できる。演説をやめさせるには、討議終了の動議の成立が必要で、そのために全上院議員の5分の3にあたる60人の賛成が必要。近年の上院ではフィリバスターの利用が常態化している。語源はオランダ語の「略奪者」。


余談だが、フィリバスターといえば「スミス都へゆく」


補欠選挙がこういうときに結果を出した時、「それが直近の民意だ」という形で全体の政局、政策が見直しを迫られる・・・というのは、1986年だったか1987年だったか、中曽根政権が進めていた間接税の一種「売上税」構想が、補欠選挙の敗北で頓挫したことがあったっけ。


さて、直近の民意という話が出たところで。
いわゆる憲政の常道、のように、実際の法律論とは別に「民主主義の精神から考えると、XXXの時はXXXをするべきである」という”民主主義神学”の議論がいろいろある(今考えたが、われながらうまい造語だな)。


「与党と野党が大きく対立する政策を争点に、議会の補欠選挙が行われました。その結果、野党候補が勝利しました。でもトータルでいえばまだ圧倒的に与党が多数です。この政策は、見直すべきでしょうか」

という問いが出された場合は。けっこう難題だな