「藤子不二雄ファンはここにいる」
http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20090131
2009-01-31 谷川史子『くらしのいずみ』と藤子F『エスパー魔美』
ずっと少女マンガを描いてきた谷川史子さんが、初めて青年誌のレーベルから出した『くらしのいずみ』…(略)…雑誌「ダ・ヴィンチ」2008年6月号での谷川さんのインタビューでした。「谷川さんの作品はほのぼの、じんわり、美しい心がストレートに描かれていく」との評価を受けた谷川さんは(略)
「「読後感を良いものにしたい」というのが、私のテーマになっていて。ちょっとでもいいから、いい気持ちになってくれたら、すごくうれしい。思春期のころに、藤子・F・不二雄先生の『エスパー魔美』で魔美ちゃんが超能力で幸せにしてあげた人を見ながら「幸せな人を見るのって大好き。ウキウキしておどりだしたくなっちゃう」とくるくるっと廻る、というシーンを見まして。「なんて心のきれいな子なんだ!」と非常に心をうたれた。誰かのうれしい気持ち、きれいな気持ちを見ると自分もすごくすてきな気持ちになるものなんだ、と感じたことがずっと心に残っていて。私もそういうものを描きたいと思っているのかも」
と谷川さんは語っています。
と、いうような紹介エントリにいつも通り空気を読まずにコメントで質問したのが私。
以下同コメント欄
gryphon 2009/02/11 18:46 つかぬことを伺いますが、ここで谷川さんが述べている「幸せな人を見ると踊りたくなる」魔美というシーンは、どのエピソードに掲載されているんですかね?
(略)
盗塁王赤星 2009/02/12 21:03 初めまして。
私も今手元に「魔美」の本がないので確かなことはいえないのですが、確か隣家の陰木さんの家に息子さんが帰ってきて、急転直下でいい人になった奥さんと、旦那さん、当の息子さんが佐倉家に年始挨拶にくる。
その絵に描いたような幸せ一家ぶりをみた魔美の台詞がくだんのものではなかったかと記憶していますが…。間違っていたらお許しください。
koikesan 2009/02/12 21:23 >盗塁王赤星さん
どうもありがとうございます!
盗塁王赤星さんがご指摘くださったその場面で間違いありません。
この台詞が出てくる話のサブタイトルは「ずっこけお正月の巻」。まさに、谷川さんが紹介したとおりの台詞を魔美が言ってますね。
(略)
gryphon 2009/02/14 06:22 むせきにんな質問に、回答有り難うございました。
エスパーもののSFは多々ありますが、主人公が事件に関わる理由付けで「困っている人の念波をテレパシーで受信するから」というのが魔美のSF的な設定でした。
しかし「そういう人を無条件で助けたがるのが魔美である」という基本がなければ、そもそも話が続かないわけで(笑)、そこから発展させて「幸せな人を見るのが大好きだ」になるのも必然でしょうね。そしてこういう主人公を自然に書けるのが、藤子先生を我々が信じられる「根っこ」の部分かと、個人的には思います。
トキワ荘の記念碑が間もなく建つ。
「漫画の聖地をPR 『トキワ荘』と『並木ハウス』」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009021202000051.html
・・・トキワ荘(同区南長崎三)と並木ハウス(同区雑司が谷三)は、今でも多くのファンが足を運ぶ。
漫画やアニメを活用した街づくりは、練馬区などでも盛んだが、豊島区は、この二カ所を「文化資源」と位置付け、二〇〇九年度予算案にトキワ荘・並木ハウス関連事業として千六百万円を盛り込んだ。
トキワ荘の関連では、今年四月に跡地近くの公園に記念碑を設置するほか、区立郷土資料館では四畳半の部屋を再現したり、ゆかりのある漫画家たちが寄せ書きしたふすまなどを展示する企画展を秋ごろに開催する。
記念碑が建つことは、先月発売のアフタヌーン連載「カラスヤサトシ」でもネタになっていました。彼はラーメン店「松葉」でラーメンも食うたそうな。