佐高信「政財界メッタ斬り」が図書館に置いてあったので読んでみた。
もちろん、ここから何かを学び取ろうなどという意志は皆無で(笑)、ツッコミどころを探した。また見つかった。
政財界メッタ斬り―佐高信の政経外科〈7〉 (佐高信の政経外科 (7))
- 作者: 佐高信
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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週刊文春出版差し止め事件の波紋
という記事にて、
「東京地裁裁判官の勇み足もあって、取り返しのつかない波紋を描いた」
「私たちは善悪を裁判所に決定してもらわなければならないほど弱くは無い。自分たちでそれを選択する」
「日本の裁判所はわれわれが信頼するに足りるところか(略)私にはとてもそうは思えない」
この問題についてはこのリンクや
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/bunnsyunnsasidome.htm
さて、上の佐高の論評はそれ自体では反対するところはない。
だが、・・・ここから先は記憶で、資料がいまのところはないので申し訳無いが、この直後、どこかの新聞には「識者談話」が掲載、そこに佐高氏が登場し、差し止め賛成論をぶっていたのだよ、たしか!
田中真紀子に尻尾を振っている私的な関係で賛成していたが、その後の風向きで態度を総会屋的に豹変させた(比喩)のだろうか。
あまりに正反対なので迷うところだが(笑)佐高氏ならこれぐらいの手のひら返しはやりかねない。
わたしの記憶も「権力批判ではないから云々」といっていたとか、やや具体的なディテールもあってかなり存在には自信を持っている。
おそらく朝日新聞か毎日新聞、ひょっとしたら産経新聞だった可能性もある。
もしこれらの新聞のデータベースなどに接続可能な方で、2004年3月16日−20日前後の記事を探せる人がいたら探してみてほしい。自分でもあとで調べてみますけど。
余談だが、筑紫哲也が差し止め反対だった。だがそのコラムが笑える
http://www.kinyobi.co.jp/pages/vol502/fusokukei
当時の「風速計」コラム。「差し止めには反対だが、文春はすごくひどい」と言いたい気分が充満してて、前半は週刊文春の悪口。だが…
搦め手から攻めてきた(筑紫哲也)
本多勝一が『噂の眞相』を忌み嫌うが如く、私も『週刊文春』には腹に据えかねぬ思いをしたことが再三ある。こちらも他者を批判することをなりわいとし、怒ったところで、「いろいろ書かれるのも“有名税”のうち」という世間の空気も知っているので、我慢してきた。が、私だけならともかく、家族や番組のことまで悪しざまにやられて、腰の重い私も弁護士に相談した。名誉毀損で告訴すれば勝てる見込みは十分、というのが弁護士の判断だった。テレビ局にとっては、大事な「商品」(番組)を故なく傷付けられていることになるし、告訴するならいっしょにやる必要があった。「次に同じようなことがあったら必ずやるから今回は……」という局側の意向を容れて見送った。抗議に出かけた番組スタッフは、記事を書いた若い記者の「だってボクはそう聞いたんだモン」といった “カジュアル”な調子に驚いて帰ってきた。石を投げる子どもには遊びでも、投げられる蛙にとっては一大事、というたとえを思い浮かべた。活字世界のテレビ蔑視は、かつてそこにいた私がよく知るところだが、なめられ放題なのだ。
読んでみると、まあ儲け仕事を依頼された弁護士は「勝てる」といったかもしれんが、訴訟の当事者になる放送局が訴訟に反対、見送ったのは「勝てないと判断したから」じゃないのかと(笑)。
少なくともスタッフのほうは、文春に抗議して結局手ぶらで帰ってきたってことじゃん。
「ボクはそう聞いたんだモン」なんてのはまあ印象操作で、結果的にみれば「TBSの番組スタッフは、抗議したけど文春側に一蹴された」ということですよ第三者的には(笑)
TBSのスタッフが子供の使いのような無能だったのか、
それとも抗議内容が無理筋だったのか。
ひさびさに思い出したので記録にとどめておこう。
この本の「内館牧子批判」とやら。「潮に書いているからけしからん」論について
佐高本のほうに戻る。
創価学会系の「潮」で内館は連載対談をやっているが、それも十分に「特定の政党、政治家」にからんでいることなのである
月刊誌「潮」で活躍する皆さん
「歴史に残る“資源エネルギー”サミットへ。(姜尚中)」
「現代の主役 姜尚中 ― 「在日」は、けっして孤立した存在ではない (姜誠)」
「対談 日本への提言 日本人はなぜ「幸福感」がないのか(筑紫哲也 蟹瀬誠一)」
「対談 フリーターが問いかける 会社で「働く」意味 (鎌田慧 辛淑玉)」
ま、このネタは前にも書いたのだが、ちっともそこから彼が進歩していないのでなあ。