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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

衝撃!朝日新聞が原子力空母に「反対せず!」

http://www.asahi.com/paper/editorial20080926.html#Edit2

米原子力空母―平和の要塞となれるか

 米空母ジョージ・ワシントンがその巨体を東京湾に現した。70機余りの艦載機を持つ洋上の要塞(ようさい)だ。

 横須賀を事実上の母港とする空母は1973年に配備されたミッドウェー以来4代目だが、これは初めての原子力推進艦である。

 日本の被爆体験への配慮もあって、これまではすべて通常推進型だったが、前任のキティホークの退役で米海軍の空母がすべて原子力化されるのに伴い、今回の配備となった。

 この配備は、新旧空母の単なる入れ替わりを超えた意味を持つ

 世界に展開する米海軍だが、外国にある空母の母港は横須賀だけだ。太平洋からアラビア海までをにらむ好条件や、日本政府による手厚い支援があってのことで、横須賀は日米同盟の象徴的な存在でもある。

 横須賀を拠点とする米艦は湾岸戦争イラク戦争でミサイル攻撃の主役を担うなど、活動の領域は日本周辺をはるかに超える。「テロとの戦い」で米軍再編が進むさなか、一段と展開能力を高めた空母がやってきたわけだ。

 シーファー駐日米大使が歓迎式典で「米国は日米同盟より重要な同盟を持っていない」と述べたのも、そうした文脈でに違いない。

 さらに、原子力空母の配備には、外洋海軍力の建設を図る中国への牽制(けんせい)という意味もある

 米軍に基地を提供し、米軍の抑止力で日本を守る。それが日米安保の考え方だ。新空母の配備で紛争抑止力が高まることは、日本の安全に寄与する

 だがそれと裏腹で、軍事力の展開が逆に緊張を高めることもある。中台関係が緊張した96年、2隻の米空母が台湾近海で示威行動をしたことは記憶になお鮮やかだ。米中関係も朝鮮半島問題も、外交と抑止力がうまくかみ合ってこそ平和につながる

 また、横須賀をはじめ日本を拠点とする米軍の活動について、日本政府はもっと情報提供を受けるべきであり、納税者もそれを踏まえて同盟の運用を議論することが必要だ

 そして、何より大事なことがある。原子力艦の安全対策だ。
(後略)

いやー、ついに同社の主筆が、天下の現実主義者・船橋洋一になったことを実感したよ!
後世には、「(朝日の)船橋構造改革」と呼ばれるかもしれない。だが、同紙の旧支持者の反応やいかん。
ただ、台湾海峡の例って、まさにインディペンデントの軍事力の展開によって、緊張をコントロールした(実際、漢民族史上初となる、民意の秘密一般投票による指導者が選ばれた。)一例になると思うのですが。