ああ、格闘技ネタはサクッと書くつもりだったのに。
昨日かければと思って書けずじまいだったが、スペイン総選挙が今行われている最中のはず。この前はイラク戦争が争点で親米与党が負け、けっこう世界的な話題を呼んだ。
今回は、私は日本の新聞の各紙を呼んだが、もう分析が「極東ブログ」にも掲載されたので
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2008/03/post_c586.html
それと被らない、被る部分を。
書いてる途中で結果が出るかもしれないが。
直前にテロ発生
「バスク祖国と自由(ETA)」という名前は無駄にかっこいいテロ集団だか民族解放組織だかが、スペイン政府と和平交渉を行っていたが決裂、テロが再開された。
直前の7日に大きな被害が出た。与党政府はその直前に強硬政策に舵を切っていたが、野党国民党は「そもそもETAを和平交渉の相手にするのが間違い」という、さらなる強硬論を主張していた。さてどちらが支持を得るか。
前回選挙は、イスラム系テロ組織のテロ成功で、イラク戦争支持の与党が大打撃を受け、終盤でそれまでの予想をくつがえす逆転となった。
経済に陰りもあるが、まだ実感はそれほどでも
だそうだ。プラス、そういう不景気感が「反与党」より「政治不信」になっていて棄権者が増えるかもとか。これは日本でもそういう傾向あるね
カソリックvs世俗
今回、同性愛者の権利を擁護だか学校で教えるという法案が出ていて、もともとカソリックと関係の深い野党が教会と手を組んで反対運動を盛り上げようとした。
ところが、今スペインは世俗化が猛烈な勢いで進み、例えば市役所への届けだけで、結婚式を教会で挙げたりしない人が4割を占めるまでになり、この問題は争点にならん、と与党は自信を深めているとか。
へー、俺は世俗によってキリスト教が風化するのを見るのは好きだな。与党を応援したくなった(笑)
カタルーニャ分離独立運動
これに与党がやや柔軟なのが、前述のETAや、コソボ独立との絡みもありいろいろ問題だとか。
本当はこれにコロンビア情勢(またチャベスが絡む)、ヒラリー対オバマも加えたエントリにしたかったが、ちょっとそこまでは書けないのでここまで。
とにかく、上に書いた話題では、やっぱり「スペインが知らない間に世俗国家になりつつある」という部分が興味深い。フランコ主義と社会主義との対立が、一方の側から反カソリックも生んだのだろうか。その対立の上に超然とはできなかっただろうしな。
【補足】与党勝利、首相続投だが、野党国民党も議席上積みで2大政党の対決が先鋭化。「サパテロ」のキーワードを作ったので関連ニュースは見やすくなっています。
ここには各党の議席数や得票率などがある
http://d.hatena.ne.jp/anhelo/20080310