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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

なぜ軍隊は情報隠しに走るのか?(田岡俊次パックイン)

今回のイージス艦事故以降、愛川欽也パックインジャーナルは二回放送された。
田岡氏にもっと喋らせればいいのに、司会のキンキンが口を挟んで進行を滞らせるのはこまりもの(笑)。
まず今週の分から書いておくと、なんでああも情報隠しをするのか。
それが官僚だよ、とかそれが軍人だよ、ということにすればはいおしまい。なのだが、田岡氏はもう少し詳しい分析を行う。

・軍隊はその性質上、ちょっとの出世の差(階級・役職差)が、敬礼などの儀礼で明確化される。たとえば同期でも差がつけば、敬礼を先にするとか言葉遣いなど日常的にその差を味わわされる。


・これは軍人同士に猛烈な競争心を起こさせ、戦争などでは勇猛さを競わせることができるから、あながち間違ったシステムではない。


・ところが幸か不幸か日本は戦争が無い。戦争が無い時に猛烈な出世競争をするとなると、「ミスの少なさ」を競う減点主義でやるしかない。軽い事故でも、起こしたらそれは一生付きまとい、挽回のチャンスは少ない。


・だから自衛隊はミスを極端に恐れる。ミスを隠そうとする。

なるほど。
それからやや意外なことに、航海長を呼んでの尋問に対して田岡元帥は「全然問題ない、むしろ積極的にやるべきだ」というスタンスでした。