今回のイージス艦事故以降、愛川欽也パックインジャーナルは二回放送された。
田岡氏にもっと喋らせればいいのに、司会のキンキンが口を挟んで進行を滞らせるのはこまりもの(笑)。
まず今週の分から書いておくと、なんでああも情報隠しをするのか。
それが官僚だよ、とかそれが軍人だよ、ということにすればはいおしまい。なのだが、田岡氏はもう少し詳しい分析を行う。
・軍隊はその性質上、ちょっとの出世の差(階級・役職差)が、敬礼などの儀礼で明確化される。たとえば同期でも差がつけば、敬礼を先にするとか言葉遣いなど日常的にその差を味わわされる。
・これは軍人同士に猛烈な競争心を起こさせ、戦争などでは勇猛さを競わせることができるから、あながち間違ったシステムではない。
・ところが幸か不幸か日本は戦争が無い。戦争が無い時に猛烈な出世競争をするとなると、「ミスの少なさ」を競う減点主義でやるしかない。軽い事故でも、起こしたらそれは一生付きまとい、挽回のチャンスは少ない。
・だから自衛隊はミスを極端に恐れる。ミスを隠そうとする。
なるほど。
それからやや意外なことに、航海長を呼んでの尋問に対して田岡元帥は「全然問題ない、むしろ積極的にやるべきだ」というスタンスでした。