ひとつぐらい時事ネタを追加しておかないと。
中島岳志と小林よしのりの論争は、まだ続いている。
こちらも興味を持って、ちょっと空きはあるが読んではいる。のだが、良くも悪くも論壇へ話題を提供し続けた小林よしのりと、新鋭の論壇スターとしてこれ以上無い脚光を浴びている中島岳志の議論なのに、私が予想したよりは盛り上がっているわけではない。最近の歴史関係論争の中では大きいほうではあるが「アグネス論争」や「『国民の歴史』論争」に比べると論者の参加がまだ少ないし、舞台(雑誌)の広がりも小さいのだろう。それでも牛村圭や加藤陽子が論争に登場したり、批判の対象になったり、
- 作者: ラダビノードパール,田中正明,Radhabinod Parl
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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が復刊したりとじわりと波紋は広がっている。
今度、中島が関わっていくとされる雑誌「思想地図」に、現代思想っぽい話ではなくこっち系の論争も載ることはあるんだろうか。
さて本題。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080121#p3
で、この話に関連したエントリを書いているが、このコメント欄で昨日、「A」さんが情報を寄せてくれた。
http://wikis.jp/PAL/index.php
という資料サイトで、
「小林よしのりVS中島岳志「パール判事」論争を巡る書き込みの保存+検証サイト」という題がつけられています。元は2ちゃんねるゴーマニズム板らしい。そうだあの作品は、2chでは専門板が設置されていたんだっけ。
それにしてもこの資料引用、管理人の一人は「携帯で書いた」というがとても信じられない。キーボードだって自分は短い文章を写すのに苦労しているし、辞書機能だって充実して無いだろうに。今は本当に携帯を自由自在に扱える人がいるよな。
いや、携帯の操作なんかを褒める前に貴重な資料の発掘と、それを手際よくまとめる手腕のほうに脱帽すべきだが。
その上で、勝手なお願いをするなら、「論争の中で関係している資料」が中心のここに
今回の論争はどう勃発して、どの雑誌でだれ(小林・中島以外も含め)が言及したか、できればその内容の要旨…があそこにあるとありがたい。本当は自分が作ろうと思って挫折と言うか、夏休みの絵日記のようにどんどん膨らんでしまったんだけどね。
今、検索で見つけた限りでは
http://www.blog.gomanizm.com/
が一月時点での掲載誌をまとめている。その前も折に触れて紹介しているようだ。
一号だけ写真資料を持っている回のゴー宣(SAPIOの前々回号ぐらいだったかな?)を引用しよう。小林は漫画のコマ引用というのにすごく否定的で裁判も起こしているがあまり気にしない(笑)。
争点は、パールは書いた広島の碑文(大亜細亜悲願之碑)への解釈。
その論点に直接触れているわけではないが(漫画のほうが後なので)、碑文の文章は中島ブログで紹介されている。