米National Geography Channelで、MMA選手の攻撃力を測定する「Fight Science」という番組が放送されたそうですが、動画を見つけたので見てみました。
それによれば、バス・ルッテンのストレートの衝撃は941パウンド(423キログラム)で、ヘビー級ボクサーとほぼ同じ、左フックは1291パウンド(580キログラム)でした。また、ランディ・クートゥアのマウントポジションからのパウンドとエルボー2000パウンド(900キログラム)ということです。
ひさびさにこの話題が出てきましたね。
私のサイトの奥深くに、これを論じたコンテンツがある。
http://www20.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/BBS-SELECTION/poet3.htm
http://www20.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/BBS-SELECTION/strikepower.files/strikepower.htm
今回の番組は、そこを踏まえていたのかどうか分かりませんが
「一点で打撃をするとエネルギー密度が距離の二乗で減衰するが、広い面積で打撃をすると減衰しにくい」
ことによって見かけ上の数値がいろいろと変わってしまうので、注意が必要なんだそうだ。
これらの研究は、実はそんな部分を考慮しておらず、大きな落とし穴があるのだとも言う。
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さっきの太字部分をもう少し分かりやすくいうと
球の表面積は半径の二乗に比例するので、球面波ではエネルギー密度が打撃点からの距離の二乗に反比例して減少する(例えば、打撃点から10cmの部位では打撃点から1cmの部位に比べてエネルギー密度が1/100になる)。対して平面波では打撃点からの距離が増加しても表面積が変化しないため、エネルギー密度も減少しない
なんだってさ。