(会見詳細Up)[RIZIN] 川尻達也×クロン正式決定。木村ミノルとベネットが再戦:12.29・31 埼玉 https://t.co/1GxZX8X9tU pic.twitter.com/oNouUABhod
— バウトレビュー (@boutreview) 2016年11月1日
いやー、父ヒクソンは「クロンはMMA経験がない新人なのだから、慎重に相手は選ぶ」と公言していたのだが、逆に言うと「対戦を了承した=ヒクソンが勝てると踏んだのだ」となり、逆に興味が出ていた。
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年11月1日
それで、まさか川尻にGOサイン…https://t.co/ZvgAw5QXYL
過去記事を見てみよう
ヒクソン「REALでは総合デビューのクロンに見合った相手を」「彼は柔術のみで闘う」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141105/p1
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1665.html
私はアドバイザーとして息子を支えたい。初めてのMMA戦を海外で戦うんだ。ストレスは多い。30戦も戦績があるような相手と息子を戦わせるわけにはいかない。マーシャルアーツの経験があって、MMAにも若干の戦績があるような相手がよい。
(略)
バーリトゥード創世記なら…時間制限もなかったわけだから、戦略を練ることができたんだ。でもいまのMMAには階級制もラウンド制もあって…戦い方も変えないといけない。
だから私はクロンが最悪の対戦相手にあてられることがないよう、しっかりプロテクトするつもりだ。
ただゴン格の最新号ではクロンが
「今の僕はもう自分のことは自分で決められる」
「父が技術的にああしろこうしとと言ってきても、僕がそれに必ずしも従わなくてはならないということではない」
と語っている。「対戦相手選び」もいまや、自分で決断し、ヒクソンがいう「しっかりプロテクト」もなくなったのだろうか。
だって、
1試合め 相手もデビュー戦(韓国のレスリング選手)
2試合目 相手がデビュー戦(アーセン山本)
3試合目 相手は実績あるベテランだがバンタム―フライ級でも闘えるやや小柄な選手(所英男)
だったわけだ。そこでUFCでも勝ち星を挙げている、元は70㎏級から落とした選手…というか「川尻達也」。
が4試合めの相手だからな。大跳躍だ。
全貌は見えたか「ヴァーリトゥードガード」。日本最高レベルのパウンドを持つ男が挑む!
これも再掲載
「わが一族には、下から相手を追い詰める『VTガードポジション』がある。息子クロンはそれが使える」…ヒクソン、本気かホラか。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140721/p1
Q:要約:今は「ガードポジションをあまり使わず立ち上がれ」という戦法が普通ですが、どう思いますか?
「まったく賛成できないね。今の柔術家たちがMMAにおいて使っているのはスポーツ的なガード(sportive guard)だ。でもクロンは、MMAに”ヴァーリトード・ガード”を持ち込むんだよ。だからまったく話が違ってくるよ。寝技で下にいようといまいがね」
Q:!!その2つのガードポジションの違いを、もう少し詳しく教えていただけませんか?
「スポーツ的なガードの目的は要するにアームロックや三角絞めを極めたり、あるいは相手をスイーブすることにある。ヴァーリ・トゥード・ガードの目的は上の相手を痛めつけることにあるんだよ。下からの打撃方法、相手を追い詰め、打ち勝つ方法においてスポーツ用のガードよりもはるかに効果的なものなんだ」
〜(略)
「現在のMMAにおいては、グラウンドで上を取ったものはみなパウンド攻撃をしてくる。だから下の人間はそれに対抗するためにヴァーリ・トゥード・ガードで戦う必要がある。そうすれば上からのプレシャーに対抗することができる。スポーツ用に作られたガードとは目的が根本的に違うんだ。スポーツ用のトレーニングをしてヴァーリ・トゥードで戦っても、思うような結果は得られない。」
Q要約:そのガードを使っている柔術家はほかにいるのですか?
「いない。ひとりとしてね。今の柔術家は本当にタフだ。その点では良いと思うし、リスペクトもするが、誰も正しい技術を使ってないんだ。その部分はいわばミッシング・リンク(失われた環)になっているんだ。柔術を用いてMMAを使う場合におけるね。このミッシングリンクを再び取り戻すのがクロンとなるだろう」RIZINのクロン・グレイシーvs山本アーセンは「本当に『ヴァーリトゥードガード』(c:ヒクソン)なんてあるの」の答えが出る日…かな? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151217/p5
そこで川尻達也ですよ。
スタンドレスリングでのしのぎあい、つばぜり合いで上を取るのは天下一品。
最近こそ「川ちゃん固め」こと肩固めでの一本狙いも多いが、もとはと言えば相手のガードもスイーブもあらばこそ、玉石共に砕かんといわんばかりのパウンドの嵐で日本格闘技界のトップに来た男だ。
「バーリトゥード・ガードポジション」とやらの実在非実在、その有効性と無効性を調べるには彼のパウンド以上のものがないだろう。
その点にも注目。