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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

前田日明も意見表明。要約すると「修斗が一番だ」(笑)

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200801/at00016059.html
これは、今月の格闘技通信からの抜粋です。
箇条書き化して番号を振ります

(1)  (秋山は)一回、パンチで倒したじゃない。HERO’Sだったら、あそこで(レフェリーが試合を)止めてるよね。(略)


(2)  最後、秋山が4点になって立ち上がるところに食らったあの蹴りは反則。オレだったら、ノーコンテストだって言うよ。これ(三崎vs.秋山)はノーコンテストで再戦だよ。4点ポジションから立ち上がる時に蹴ったらダメだよ。この瞬間に手がマットから離れてたとしても、蹴っちゃダメ。オレがその場にいたら止めてるね。もっと厳密にルールミーティングやシミュレーションをやらないと。


(3)  でも、総合格闘技のルール自体に危ない点があって、誰も指摘しないんだけど、よくパウンドに行って、そのまま勝つじゃない。あれは本当はダメなんだよね。ダウンして倒れた瞬間にまずカウントなんだよ。ダウンして腰砕けになって、そのまま腰からストーンと落ちたところに殴りに行く……あれを容認したらダメなんだよ。


(4)どんなに鍛えた人間でも、注意力が抜けた時の打撃は一番危ないんだよ。ダウンしたら注意がパッと切れちゃう。いきなり不意打ちを食らったのと同じになっちゃう。スリップしてなったんだったらいいけど、明らかにダウンで腰が落ちた時にパウンドにいくのは、怖いよね。ダウンっていうのは、一時的に意識を失うことだからね。


不意打ちの怖さについては、前田氏が一番語る資格があるかも・・・(笑)というのはさておいて、この話は現行ルールの話と、本来あるべき理想ルールの話が混在しているので注意。現行ルールの解釈とは別に「本来ルール」の理想について語るのも有意義だ。


(1)についてはどうだろう。一般的にはHERO'Sの方がストップ早いのも事実だけど、あれで止めていたかどうか、はフィフティ・フィフティぐらいだったんじゃないかな、とも思う。これは仮定なのでなんとも言えないが。
それにタラレバの議論ということなら
http://ameblo.jp/syu-create/entry-10067654918.html

だから・・PRIDEルールそのままだったら、別に反則になってないでしょ?

ということもできるか。


(2)は、今回やれんのか実行委も採用した「蹴り始め、蹴りに行く時点こそが問題で、インパクトの時点は関係なし」論ということですね。


(3)が表題の意味。ダウンカウントを総合で採用しているのは修斗だけだからね。ただ、例えば相手のフラッシュダウンから腕十字に繋げるのは?修斗でもダウンじゃなかったら攻められるのに、ダウンを奪う強打だったら責められない。これが総合の難題だ。



前田は、リングス崩壊後の雌伏期間は野呂田ドクターらと一緒に勉強を積んだらしく(新リングスは、リハビリやトレーナー学校を中心としたところと連携したビジネスモデル・・・云々と昔言ってたよね?)、HERO'S就任後は体重差やストップに関してかなり安全面強化の姿勢に立っている。はっきり言ってリングス(KOK)のころの彼の言動やマッチメークと比べると矛盾が出まくるくらいに、だ(笑)。
でも、まあ正しい方向に発言が変わっているのも事実だ。試合後は酒を飲むな、とかそういうレベルも含めて。
ただ例えば「意識を失ったらすぐ止めろ」というある意味での正論、桜庭HERO'S初戦でも強く谷川氏に抗議し、その方向性に言ったという功績もあるのだが・・・実は同じ大会で、子飼いの愛弟子ともいうべき所英男はイヴァン・メンジバーと対戦している。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200608/05/a03.html

・・・メンジバーは拳を振り落とした後、パワーボムのようなバスターで叩きつける。所はこれが効いたか動きが止まってしまい・・・

自分にGIFを作ってこのシーンを見せる技術が無いのが残念だ。

これをしのいだ所は最終盤に逆転の腕十字を極めかけ、「江夏の21球」ならぬ「所の30秒」とでも語り継がれるべきドラマで負けても評価を上げたのだが…このときはメインのインパクトがあまりに強く、前田もそっちの怒りで所に触れる機会が無かったのかな。
前田の整合性の話もアレだが、安全性を考慮してパワーボムで止めていたら、この伝説の猛反撃も見られなかったので、またこれが厄介だ。