今日はちょっと巻頭に持ってくる格闘ネタがないので、あとで小ネタで使う予定だった話を格上げ。
今月号のkamiproで「UWF座談会 第二弾」と称して船木誠勝を語る、というのをやっている。
このシリーズ、前回のネタ(田村潔司)がかなり受けたらしい。

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出ている話は、このへんの裏話は負けないぐらいに資料を読んでいるはずの自分でもしらなかった秘話も出ているし、周知の事実でも名人の落語のように、あらためてストーリーとして再構成されると、腹を抱えて笑えるようなものもある。そういう点ではたいへん満足度は高いのだが・・・ひとつ気になった突っ込みどころを。
パンクラスが旗揚げ時は注目を集めた(何しろ紙プロのダブルクロス社からムックが出ていたものなあ)のに、その後なぜ光を失ったか?という話で、変に持ち上げるライターたちがいたからだ!!と糾弾。ヤスカクやシッシーのことだという。
私も当時、船木−ブラガ戦のヤスカク解説を散々ネタにした記憶があるから(笑)、言いたい事は分かるんやが・・・
椎名 俺(註:椎名基樹)、UFCで高阪vsルッテンやったとき、アメリカまで観に行ったんだよ。そしたらそこにパンクラスファンのバッテンマークのTシャツ着たやつがいてさ、高阪が負けたあと、そいつらが寄ってきて「一応これでリングスとパンクラス、どっちが上っていうことがハッキリしたってことで」とか言われたの。「えーーっ、高阪vsルッテンをそんなふうに見ていたの!? っていうか、お前んとこ外人じゃん!」みたいな(笑)
一同 ガハハハハハ!
椎名 「そういう概念で俺は高阪を応援してたわけじゃないし、ルッテン=パンクラスとも見てなかったんだけど」みたいな。でもそういうファンを船木が作っていたというか(後略)
タコ 「ちょっとおかしな感じでしたよね」
いかにも昭和の風景(って全然昭和じゃねえよ)、「ファン烈伝」的な時代の空気が伝わる話ですが・・・問題はこの一同「ガハハハハハ!!」に堀江ガンツ氏も昭和、いや唱和してたかということ。
ここからが、「日本で一番竹内出と佐藤光留と堀江ガンツと内田統子のことを書いている」と認定されている、当ブログならではの指摘になるんですがね。
2001.09.24、まだNYの連続テロ事件の恐怖と哀しみ覚めやらぬ中で行われましたPRIDE-16。
このとき、ある新鋭ファイターがPRIDEデビューを果たしている。それは誰あろう、リングスでミドル級王座に輝いた若き柔術家、ヒカルド・アローナだ。
彼は移籍初戦で、そのころいまいち地味な戦いぶりもありくすぶっていたガイ・メッツァーと対戦したのだが、その予測記事の中で堀江氏・・・
「これはリングス(元)王者と、パンクラス(元)王者・・・リングスとパンクラスの戦いです!すくなくとも自分はそう見なします(笑)」
とか言ってた(笑)。・・・読んでたこっちは、上引用の椎名氏とまるで同じツッコミを誌面に対してしたのですよ(笑)。「えーーっ、アローナvsメッツァーをそんなふうに観てたの?」
ちなみにその試合はなんとか判定でアローナがデビューを飾ったものの、白熱の一進一退、僅差判定の大熱戦で、初期PRIDEを語るときにはずせない試合となっている。高阪剛vsバス・ルッテンのように。
こんな古くて、しかも細かい話を覚えていて、しかもブログで書く暇人なんて日本中で俺しかいないでしょうから(笑)、記録のために指摘しておきましたです。
なんだよ、ネタが無いとかいっときながら長文書いちゃったよ。眠いわ、