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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

”説得力”無き引退試合(激勝なので)~高阪剛、52歳。堀口らが進む「世界挑戦」への先駆者

堀口が出場するベラトール見ながら編集、執筆…。というわけで、表題に書いたようにRIZINの、高阪剛ラストマッチは「”引退試合”にまったく説得力がない」試合となった。
つまり、打撃一発で元極真王者にKO勝ち……なのだから(笑)

引退後インタビューで読んだのだけど、本来プランではミルコや把瑠都に連敗したあと、RIZINのリングに戻る前に小さな団体で数多く試合し、そこでの勝利を手土産にしての復帰を考えていたという(それがコロナでダメになった)。なんだそれ…だが、49歳とか50歳で、そういう形で国内小団体のヘビー級と闘う試合は見たかった気がする。
やっぱりDEEPその他でのヘビー級試合…、好きだけれども日本人の体格上、ぽっちゃりあんこ型のファイターが1分間だけ全力で殴り合って、相手のが当たったら負け…なにぎやかしの試合になりがち。年齢のハンデはあれど、本格オールラウンダーのTKがそういう選手に無双する展開も十分あった、と思う。


さはさりながら、やっぱり衰えもあるか…と思った部分も確かにあり、タフで鳴らした打撃への耐久力はやはり衰えを感じたし、打撃で勝った一方で「もうこりゃTKの土俵だ!」と感じたテイクダウンをキープできずにあっさり立たれた場面もあったりした






よく考えたら高阪の身長で、なんでまたヘビー級の体格を維持し得たのだろうか。決してぽっちゃりでもないし…減量がないからこそ、これだけの年齢でも戦えた、とかあるんだが、ミドル級とかで闘うこともできたのかな??


無駄に長いファン歴で、登場の頃はよく覚えてる。トーナメントオブJ優勝のころからだ。

高阪剛が頭角を現した時、「高阪は格闘界の浅草キッドだ」という比喩があったのだ。(花くまゆうさくがそう言った)…いや「浅草キッドはお笑い界の高阪剛だ」だったかな?
「キャリアは全くの新人だが、すでにしてトップ戦線に立てる本格派である」、という意味なんだが……つまり浅草キッドもTKも、もうそんなキャリアなんだよ!!そっちに驚くわ。

で、まだそんな超新人のときに、大版になった「紙のプロレスRADICAL」はすぐ表紙にして………今となれば大快挙だけど、その後「表紙の人物の知名度は売り上げに直結する」と聞いてこの号大丈夫だったのか、と(笑)

新人時代の高阪剛を表紙にした紙プロRADICAL


今回、勝利者マイクでバス・ルッテンやペドロ・ヒーゾ等の名前を出していてすごく懐かしかったが、UFCで闘うことによって、まだKOKルールに移行する前(婉曲表現です)のリングスとの間に置いた絶妙の距離感も本当に大したもので、その結果としてあれだけリングスと派手なトラブルがあったパンクラスに、船木誠勝鈴木みのるが本格的に前田日明と和解するまえに挙がって…というか後期の名勝負や殊勲の白星はパンクラスが多かったよな……そんな人間関係、団体関係のクッションにもなっている。

学園漫画にもなんか突出した人格者というか調整弁で、そういうトラブルをその人を経由するとなんとか繋げられる、という菩薩的存在が出て来るけど、それに近いというか…

だって秋山成勲桜庭和志両方と、親密な関係結んでるんだぜ???
格闘技コミッションとかいつも言うだけ言われて実現しにくいけど、センセイ・中井かTKという、人材だけは発足前からちゃんとそろっているんだがな(笑)


まー、そんなこんなの思い出話は尽きない。というかこのブログで「高阪剛」検索するだけで2004年以降の激闘史は刻まれているはず。(いまは敢えて調べぬ)

とにかく、お疲れさまでした。

TKの世界挑戦の系譜に連なる
堀口恭司のベラトールトーナメント、試合直前に記す。


募集 西本英雄の「もう、しませんから。」にTKインタビューが出てきた回って知りません?

そういう回があるというか、実家に実物もあるんだが、いまこの西本英雄ルポ漫画ってコミックDAYSでバックナンバー読めるはずだから、回とかサブタイトルわかればリンク張れるんだよ。

自分でも調べるが、知ってる人いたら。

前田吉朗も、大阪で引退したが

彼についても、後日記したい。


あと高阪剛に関する一つのテーマがあるが

これ、別の選手の試合とからめて、これも一本書ければなあ