中島氏は1975年生まれ。前、「ダルビシュ、ハンカチ王子級の人材」(特に、左派・リベラル系という言い方を敢えてすると、数的にも貴重な新鋭だ)と書いたことがあるが、それにふさわしいエリート教育を、毎日新聞を中心に敷かれているので知名度もアップしていることだろう。
この人の、一般向け書籍としては処女作…でいいのかな?
「ヒンドゥー・ナショナリズム」という中公新書ラクレを読んでみました。
続く

ヒンドゥー・ナショナリズム―印パ緊張の背景 (中公新書ラクレ)
- 作者: 中島岳志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 新書
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一読、意外な面白さを感じました。
というのは、これも前に書いたな。
「日本のナショナリズムを分析するには、日本と似た国のそれを観察するか、あるいは日本とまったくかけ離れた正反対の国を観察してみるといい」
と書いたことがあり、「正反対の国」という点ではイスラエルなどを挙げた。
インドも、自分はあの複雑すぎるカースト制度やヒンズー教を考えると「正反対の国」のカテゴリーで、そこから日本を逆に浮き彫りにすればいい…と思ったのだが、意外やある一面では、日本との共通点が多いのだよ。
(続く)