サルコジが注目を浴びるのは、フランスは右も左も官僚的エリートが結局は政治の中心を占めていたのに対し、それへの反逆という意味合いも強いからだそうだ。田中角栄やサッチャーを思いだす人も多いだろう。
ところで二点。
サルコジは日本嫌い?
サルコジはよく「日本嫌い」として知られているが、もともとのあれだ、「相撲は知的なスポーツとは言えない」というのは別に苦笑はしても文句はなぁ(笑)。あれはあれで立会いの一瞬の攻防なんてのはそりゃ知的というかいろんな要素があるのだが、それをいってもしょうがないし、「東京は息が詰まる」というのも個人の好みでね。
実はこれで思い出した。小泉純一郎首相時代、盧武鉉政権を要する韓国とは摩擦が絶えなかったのだが、小泉氏が「キムチが嫌いだ」といった一言が、韓国で最初から警戒感を呼んでいたという(笑)。
「食べ物の好みで文句言われても・・・」と小泉も思ったろうし、(実際、上リンクにあるように彼は『漬物全般』が嫌いで、日本の漬物も食べないそうだ)、これを冷笑するブロガーも多かったはずだが、それならばサルコジの「相撲は知的スポーツにあらず」も、スポーツ鑑賞の好みを好みとしてこちらが冷静に処理してこそ、整合性が出てくるというもんだ。
それから、サルコジのこの発言は熱狂的相撲ファンだったシラク大統領に、同じ与党内であったが野心家として警戒されていたサルコジがあてつけた言葉であることも知られている。シラクの日本通って、超例外に属するもので、そもそもシラクの在任中、彼が披露する日本文化論に互角に対応できた日本国の首相は、ひとり故橋本龍太郎氏だけだったという(笑)
ロワイヤル支持の若者、結果に不満で各地で暴動
これ、「民主主義へのテロ」だよな、たぶん。「テロの嵐が荒れ狂った」と報道すればいいのに。