INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

かつてのジャック・シラク仏大統領、ガチ相撲好き伝説/そのシラクをからかう小泉純一郎…


ここから関連して…






もとは
www.france10.tv
で、こんな話も紹介されている。

シラク氏の来日回数は46回で、いいちこを呑み、縄文土器を愛し、万葉集奥の細道を愛読し、大相撲を好んでいる。在任中はシラク大統領に誰かが面会するときに、注意することとして、フランス特派員は次のようなことを進言した。


「好物の食べ物は『子牛の顔肉のビネグレット・ソース』であるとか、そんなことはこの際、気に留めなくても構わない。ただ、『大相撲の先場所で誰が優勝したか』だけは頭に叩き込んでおかなければならない。できれば、決まり手も覚えておくと望ましい。敢闘賞など三賞受賞力士、自分の出身県の力士について知識を開陳できれば完璧である。」


そうすれば、シラク大統領は椅子から転げ落ちんばかりに身を乗り出し、訪問者の言葉に耳を傾けるに違いないんだとか。

この「フランス10」とは「日仏共同テレビ局」と銘打っているが、

現在はインターネット=テレビとしてWeb上で日仏の情報を発信すると同時に、フランスや日本の既存メディアから求めがあるたびに、記事・写真・動画を提供・配信しております。
日仏共同テレビ局フランス10企業概要 | 日仏共同テレビ局フランス10

で、「…ま、まあインターネット上での動画発信を『テレビ』とするかどうかは、解釈の問題だね」という話で、アカウントを知っている記者さんの識見も、
twitter.com

各自判断。


そんな「テレビ局」ではあるが、シラクの相撲ネタ・日本通ネタなどの記事それ自体は面白い(というか、よく他のメディアでも取り上げられてている)ので、それはそれで。


読書人でもあった橋本龍太郎が、シラクに負けない深い知識で渡り合い、尊敬を勝ち取ったという話も何かで聞いている。


ま、それはそれとして、その相撲好きには本当に感謝申し上げるし好感を持つのだが「やり過ぎです」とも思う次第。




ついでにいうと、そんな日本びいきのシラク小泉純一郎は怒らせたのだとか(笑)

blog.goo.ne.jp

日本経済新聞」朝刊の最終面(文化面)に「私の履歴書」と言うコーナーがあり、今月は英国のトニー・ブレア元首相なのだが、連載27回目の28日に日本の小泉純一郎元首相の事を書いており、それが面白かったので以下に抜粋する。

小泉は私が政治の世界で会った中でも最も興味深い人物の一人で、それ迄に会ったどの日本人政治家とも違っていた。
とても快活で、並外れた個性の持ち主だった。
2005年のグレンイーグルズでの主要国首脳会議(G8サミット)。女王主催の首脳晩餐会での事だ。

その数日前にシラク仏大統領が英国料理に付いて不用意な発言をしたと報道され、話題になっていた。
彼が、プーチン・ロシア大統領とシュレーダー独首相に「料理がとても不味い国の人間は信用出来ない」と言う趣旨の発言をしたと言うのである。
シラク自身はそんな発言をした覚えは無いと否定していた。

晩餐会が始まり、コース料理の最初の一品を腹に入れた小泉は、つかえつかえの英語で大声でシラクに言った。
「ヘイ、ジャック。素晴らしい英国料理だ。そう思わないかい?」。
笑いのどよめきが起こった。
シラクは少し意地の悪い視線を小泉に向けたが、その悪ふざけに加わらざるを得なかった。

そしてエリザベス女王に向かって、自分は報道されている様な事は言っていないと釈明した。
「何を言ったんですって?」。
経緯を知らなかったのは女王だけで、事の次第を初めからもう一度説明する事になった。

気を良くした小泉は、その後も料理を一口食べる毎に、その素晴らしさを喧しくコメントした。
最後にはシラクが副官の銃を掴んで小泉を撃つのではないかと冷や冷やした程だ。

以上が「日本経済新聞」の「私の履歴書」からの抜粋なのだが、小泉元首相の変人振りがよく判る内容である(笑)。

こちらに載っているやら、いないやら…

ブレア回顧録〈上〉

ブレア回顧録〈上〉

ブレア回顧録〈下〉

ブレア回顧録〈下〉



そして後任サルコジは、シラクとの差異化を図るためか、わざわざ相撲をDIsったり。


m-dojo.hatenadiary.com