阿川尚之「アメリカが見つかりましたか 戦前編・戦後編」
日本人のアメリカ漂流、移民、留学体験などの記録を紹介したもの。ヒントは多い。例えば新島譲の日本の教会設置のための善意の募金などは感動的だし、福沢諭吉の項を読むと再び「福翁自伝」を読んでみたくなる。また児童文学のリビングレジェンド石井桃子の外遊記は、その後の日米サブカルチャーに関するオタク連帯の先駆けかも。
丸谷才一「思考のレッスン」
冒頭はペダンティックでやや鼻に付くが、後半の具体的な知的エッセイを作るテクニックが面白い。これも、最近のネットをつなげると面白い
手嶋龍一 佐藤優「インテリジェンス 武器無き戦争」
たいへん面白い。いい意味で二人が「落合信彦」の一時期しめていた位置を埋めればいいのだが
北山章太郎 「司馬遼太郎 旅路の鈴」
街道をゆくなどの司馬紀行文を引用し、紹介したガイド。mガイドとしては面白く、未読の人が選ぶのにも有用だがそれ以上のものでは。
ニヒリズムというのはちょっと煽り入ってて(笑)、意思決定において「説得せず、調整せず、妥協せず」を貫くことで自民党のシステムを壊した、という意味。その利点、功績と限界、失敗を語っている