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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

朝まで生テレビ(朝生)

個人的には賛成・反対ともすべて聞いたことのある論点だったなあ。それはたぶん、一般的な感想ではないだろうけど。
逆に、「この話が出てこないのは不満だ」という部分が無く、過不足なく論点が出ていたともいえる。


ひとつだけ、テレビでは出なかった論点をいうとしたら、例のサンフランシスコ条約11条受諾論。
裁判を条約で認めたから、その歴史的見解を変えるのは条約違反だというのは、一見右派への武器になるように見えるが、例えば「韓国も臨時政府が正統政権として、日本と「交戦状態」にあった」とか「天皇も責任がある」という、要は左の側からの、別の視点の歴史観も制限されるのではないか?


あと、山本七平の日本社会論が、姜尚中をはじめとして戦時を分析するツールとして登場していた。
実は姜尚中は、先月だか先々月の論座の中でも「今の保守はバランスを失っているが、かつてはバランスがあった」という例として山本を出している。
これは、本多勝一らとあまりしがらみがない90年代に登場した左派の特権だろう。山本自身のスタンスは変わっていないし、例の「洪思翔中将の処刑」という本もあるのだけれどね。
(いま調べたら絶版みたいだ)


ただ、そこで「無責任体制」「アメーバのような権力の分散」というふうに姜尚中は論じて、田原総一朗から「それを防ぐにはどうすればいい?」と問われた姜尚中は「中間組織(地域やアメリカの教会的な存在など)の拡大」と言っていた。

山本七平は逆に「実情の世界」から「法と権利の世界」に切り替えることを提唱していて、具体的には「派閥のボス」が権力を持つのではなく「首相や党の幹事長が、規約に基づいて権力を持つ」システムに可能性を見出していたはずだ(「派閥の研究」)。

「派閥」の研究 (文春文庫)

「派閥」の研究 (文春文庫)

小泉政権で官邸に権力が集中するさまを見るに付け、この山本の予言を思い出していたのだが。

敵基地攻撃論

姜尚中田岡俊次さんのような詳しい方が、消極的な・・・」
山本一太「田岡さんの場合は、詳しすぎてwww(間違ってる)」

なんだよ、この田岡元帥への(笑)ぶくみの議論は。