どの試合も内容やインパクトがあって、非常にいい興行になったとは思うが、結果がなぁ。
近藤有己、五味隆典の敗戦は、たぶんDSEの思い描いていた青写真をかなり吹っ飛ばしたろうね。
五味はそれでも、今までの貯金もあるし、また一回リセットしてからの「ライト級戦国時代」という煽りでストーリーを作ることが出来る。
近藤は、PRIDEの中で、記録とは別にダンヘン戦や中村和裕戦での内容によって、期待をずっと保つことができたが、今回の敗戦で「同輩中の一人者」としての扱いはできないし、受けるべきでもないだろう。
駒のひとつとしてはおそらく、83kg級においてトーナメント出場は興行的にも求められるだろうけど、スタートラインはおそらく他の日本人と同じ位置に立った。
長南亮、三崎和雄、桜井隆多、小路晃、郷野聡寛、美濃輪育久らと同じ中で、もう一回飛び出てもらうしかない。
にしても、フィル・バローニは今回はたいしたものだけど、穴はやっぱりありすぎでしょ。
郷野聡寛が郷野流でやっていけばライツアウトも困難ではない気がする。
ハンマーハウスは、全員その時々の序列を混乱させすぎだ(笑)。
そういう相手だから、負けの悪印象を払拭するのにはさらに時間がかかるだろう。
五味隆典は、そりゃヒョードルもそう言われたように「寝かして上になれば攻略の道は開ける」というのはわかるけどね。あそこまであっさりテイクダウンされたのはなぜやら。
気持ちが乗らないときはやっぱり試合しないほうがいいってことか。
にしろあれだけ見事な肩固めへの流れもそうは作れるもんじゃないよな。
ZST最強(なんでだ)。
あ、あとアライケンジ。「勝てないだろうが、かみ合う試合を」という希望・予想通りの試合でお疲れさん。近藤が勝っていれば、このへんもさらに温かく見られたわけだが・・・
【補足】いいインパクトを残し次につながったはずのアライだが、やっぱり怪我がかなり深刻らしいとか。