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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今、一番文章がうまい朝刊巻頭コラムは読売「編集手帳」?

これは感覚的なものだから、根拠はなんだと言われると答えようが無いけどね。つうか読んでもらうことが唯一の答えだ。
たとえば・・・・
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060314ig15.htm

3月15日付・編集手帳
 米国の富豪ジョン・ロックフェラーがその昔、日曜学校で話したという講演の一節が伝わっている。大きな事業を美しいバラにたとえた。「周囲の若芽を犠牲にして初めて、見る者をうっとりさせる花に育つのです」と
◆植物の成長する仕組みはともかくも、咲き誇るバラ自身の口から語られると当節のはやり、自称“勝ち組”の弁舌を聞いているようで、いささか鼻白む向きもあろう
◆市場に育てられた企業が、市場をたぶらかし、市場から追われた。上場廃止が決まり、「ライブドア」という病めるバラの物語は花の存亡が問われる新しい章を迎えたようである

◆英語の「アンダー・ザ・ローズ」(バラの下で)は「秘密に」「内証で」という意味になる。堀江貴文被告ら旧経営陣が画策した秘密の工作は白日のもとにさらされ、さらされて、なお尽きない
◆発覚する事態などは眼中になかったかのようなやりたい放題は一体、何だろう。金の力の信奉者たちは、膨張していく財力がバラの「刺(とげ)」となり、手折る者など寄せつけないとでも思っていたのだろうか。かなしい錯誤というほかはない
◆「薔薇(ばら)曰(いわ)く われをまもるもの そは刺にあらずして 匂(におい)」(ポール・クローデル、訳・山内義雄)。道徳という気品ある匂いをなくしたバラならば、身を守れなかったのも道理である。

本日のもなかなかだ。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060317ig15.htm