http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200603160353.html
03年末の格闘技イベント「イノキボンバイエ2003」の出場選手をめぐり、暴力団幹部らが恐喝未遂容疑で神奈川、静岡両県警の合同捜査本部に逮捕された事件で、横浜地検は16日、静岡県吉田町大幡の山口組系暴力団幹部の男(40)ら3人を処分保留で釈放した。横浜地検の佐々木善三次席検事は「現時点では処分を決しがたい」とのコメントを出した。
関係者によると、恐喝は当事者しか知らない会話を通じて行われたため、加害者側の供述が重要な証拠だった。しかし3人が容疑を否認しているうえ、事件に関与したとされる別の組関係者が逃走していることなどから、現時点では起訴に十分な証拠固めができていないという。
これは合同捜査本部をふたつの県警が作って、3人を逮捕した事件の結末としては異様に珍しい結論だ。日本流の警察、検察の場合は良くも悪くも、逮捕した容疑者を不起訴にすること、また起訴した被告が無罪になることを極端に嫌う。
というか、それはその捜査官や検察官の大失点、汚点となってキャリアを阻害されるのです。
だから、逮捕したらしゃにむに起訴に持ってくし、有罪に持っていく。
このとき、検察官が突っ返すようなことはごくまれ。大体は、その前の段階で「ちょっとこれは・・・・」てな感じになるのだ。
もう一回整理すると、普通はこういう場合だったら警察がそもそも逮捕に動かない。
今回は警察が逮捕した、検察は「処分を決しがたい」と判定した。やっぱり異様です。
(だよね? 警察・訴訟にさらに詳しい方、補足を)
それが容疑自体が「空中楼閣」だったのか、それとも「一人が逃走中」だったためか。それとも川又誠矢という、あまりカタギならざる経歴の人の供述が公判の信頼性を保てないゆえか。
私の興味としては、これらの元逮捕者が取調べ中否認したのは「会うことは会って交渉したが、それは脅迫ではない」みたいなレベルなのか、それとも「会ったこともない」ぐらいの話なのかが気になる。
つうかもともと、川又氏−暴力団の間のトラブルはまあどうでもいいんだ、犯罪性は兎も角、両者の交流自体はほぼ確定してる。「猪木祭り」以外の当事者(反対側の勢力)、また日本テレビも含めてテレビ局の人間と暴力団の間の何やかやの交流があったかどうかが問題で、ここからそう波及していくか・・焦点だったが、とにかく収束に向かっているらしいことは事実っぽい。
逃亡中のもう一人が逮捕されてもされなくても変わらないだろうかね。
ああそうだ、週刊現代はあさって新しいのが出ちゃうわ。読んでおかないと