http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005102121.html
・・・通報したのは、同社総合研究本部世論調査部に所属する30代の男性社員で、同部に所属する40代男性社員と前日に小泉首相が靖国参拝したことの是非を問う世論調査の結果を話し合っていた。
世論調査部も記事を書くが、社内では「記者」ではなく、「部員」と呼ばれているという。
結果は「よかった」が42%、「するべきではなかった」が41%とほぼ拮抗(きっこう)。関係者によると、この微妙な解釈をめぐって大ゲンカとなったという。
40代社員は激怒し、30代社員に体当たりや胸ぐらをつかむなどして暴行を加えた。さらに、30代社員が携帯電話で110番通報しようとしたところ、40代社員が携帯を奪い取り、真っ二つに破壊したという。一連の暴行で30代社員は腰に10日間のけがを負った・・・
「本気で報道を考えた、情熱のある記者の武勇伝」みたいな話で、綺麗に流せばいいかというと、昔の思い出話、内輪の話でならそうなるのかもしれないけど、一方であらゆる組織について、このレベルの不祥事や暴力事件を一面的に断罪しているから難しい面もある。
あ、それに年代が違うということは先輩後輩の可能性も高く、そうなれば「パワーハラスメント」である可能性もある。まあ、どういう話になるのか見守るだけ見守ろう。
http://www.d1.dion.ne.jp/~j_kihira/band/midi/tekiha.html
破れて逃ぐるは国の耻(はじ)
進みて死ぬるは身の誉れ
瓦となりて残るより
玉となりつつ砕けよや
畳の上にて死ぬことは
武士の為すべき道ならず
「酔って(よって)九段(くだん)のごとし」と説明すればどうだろうか。
【補足】ここはAAがうまく表示されないけど非常に不謹慎なAAがあったので憤りを込めて転載(笑)
∧_∧
ミ ○(#@Д@) < アジアの平和のために靖国参拝はイカンのだよ!
ヽ ∧_ ○))
ミヘ丿 ∩Д@;) <そのまえに社内の平和を…
(ヽ_ノゝ _ノ
解決できない表と裏の正義
この話を、もう少し書くと、ようは「男(女性でもいいが)たるもの、熱心で本気なら殴り合いだってやっていい」みたいなイデオロギーが『裏』の正義として存在するということだ。
昨日、たまたま漫画「松田優作物語」0巻(本編とはべつに「太陽にほえろ!」時代を中心に描かれた巻)を古本屋で買ったのだが、ここで松田優作が前日のケンカ?のため、「太陽にほえろ!」のロケに遅れてしまう話がある。
なにしろ昭和の大スター、石原裕次郎も待たせてしまう以上、ただではすまない。
遅れて入ってきた松田と石原が、数人のスタッフが隠れてみているだけの、人のいない廊下で顔をあわせる
「やはり、ただじゃすまない」
「これから起こることを、お前たちは『見なかった』いいな」
とひそひそ話すスタッフ。だが・・・・・
石原 「お前 ケンカは強いのか」 松田 「ええ・・・−−まあ」 石原 「−−−−−で 勝ったのか? 昨日のケンカだ 勝ったのか?」 松田 「・・・はあ ハイ」 石原 「いいか優作 ケンカする時は 人に分からないようにしろ それから−−−−負けるな」 松田 「怒ってないんですか・・・ オレ遅れてきて−−−−」 石原 「勝負するか?」 松田 「かんべんして下さい」 石原 (ぐいっと松田の首根っこを引き寄せ) 「なんだよ オレなんか 相手が5人までだったら 絶対に負けなかったぞ」 松田 (にやり)「負けた事ないスよ−−俺も」
物陰で聞き耳を立てていたスタッフは「あれでも大人の会話ですかね・・・」とあきれていたという。
まあ、一世風靡か石原プロか、あるいはシュートボクセ・アカデミーかというほど(笑)無駄に男気あふれる集団のことを一般化してもしょうがないのだが、ある種、普遍的に訴えるものがあるからこそ裕ちゃんも優作も昭和を代表するスターになりえた。
余談ながら、この「松田優作物語」は実録もの漫画としてはベスト10に入る出来のよさだと思う。もちろん、エピソードが汲めども尽きぬ松田優作である以上、成功はある程度約束されたとも言えるが。
(例えば吉田豪が山城新伍伝記漫画の原作を書いたら、最後の悲劇性はともかく、これに近いような豪快なものになるかもしれない)
松田優作物語 永遠のチャレンジャー編―ふりかえればアイツがいた! (バンブー・コミックス)
- 作者: 宮崎克,高岩ヨシヒロ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2004/12/24
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しかし、この種の「ゲームのルール」(個人的流行語)を堂々と前に出せるような人はいない。もし、出たら批判される。
ここは実はたしかに偽善の面もあるが、かといってこの「偽善」は解消できるたぐいのものではない。まさか認めるわけにもいくまい。 表の世界に出ちゃったら出ちゃったで批判され、それでもこの「裏の正義」は滅びない。そういう共犯・共生関係にあるのではないでしょうか。