毎日新聞の広告欄に載っているけど、これは複数のミステリー作家が集まって、各自がブレンドを作成、それを飲み比べて最優秀のものが商品化される。ほら、サントリーはミステリー大賞を主催してるし、それで日本推理作家協会とこういのを共催してたわけだ。
ミステリー作家は大沢在昌がプロデュース会社(作家のスケジュール管理会社)を作ったり、北方謙三と逢坂剛が将棋のタイトル(勝手に作った)をつくって棋譜を誌上に載せてマジに対戦したり、西原理恵子がホステスの体験アルバイトしている店におしかけて、大沢、北方が「透明の宮部みゆきにドンペリをご馳走に」なったり(なぜここで「透明の宮部みゆき」がおごってくれるのかはいろいろ話が長くなるのだが)と、いろんな形で仲間たちの掛け合い、相互関連があって面白い。
ミステリーとはとにかく「大人の遊び」なのだから、サントリーがそういうイメージを取り込みたいのもよく分かる
今回の原酒ブレンド競争も実に贅沢で優雅な遊戯だ。
しかし、よく「秋の夜長には酒を飲みつつミステリー」というが、酒に酔っていては犯人は当てられないではないか。まあ俺は今までの読書歴で、ただの一回も犯人やトリックを当てたことはないんだけどね
ちなみに、今回優勝して「謎」をブレンドしたのは、やはり時の勢いか、福井晴敏さん。
http://www.suntory.co.jp/whisky/nazo/
東野圭吾が「(自分は)最初から引き立て役みたいだという気配を無意識に感じていました」といっているけど、何の何の、今年は「このミス」も週刊文春も「容疑者Xの献身」で決まりでしょう。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/25
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 157回
- この商品を含むブログ (974件) を見る