INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

過去TV番組の著作権処理(楽天vsTBS)

西正氏のブログ
http://plusdblog.itmedia.co.jp/nishitadashi/2005/10/post_4ea2.html
一応断っておくと、このコメントの中で名乗っている自称が事実か否かは何の保証も証明も無い。ただ内容は面白いので。

当事者が発言するのはどうかと思っておりましたが・・・ at 2005年10月18日 午後 05時40分

私はNHKの人間です。
西さんのご意見、そして皆さんのコメント、それぞれ興味深く読ませていただいております。耳が痛いことも多いですが、我々現場の人間もできるところから改善を続けていかなければと思っております。


本来なら当事者ですので、発言は控えていたのですが、西さんの発言をやや細くしたいと思い、あえて発言してみることにしました。
というのは、前回、今回とTBS・楽天問題がらみで西さんが仰っておられる著作権の話です。

私はここでも何度か出たNHKの過去の映像資産を活用する部署にいたことがあります。
たとえば30年前の番組を放送しようとしたら、タレントや音楽著作権などがあまり絡まないシンプルなドキュメンタリー番組でも主要な出演者をリストアップし、当時の担当者やその他、様々なつてを使ってその連絡先を調べ、個別に再利用の交渉をし・・・としていると場合によっては1本の番組を再放送できるまでに数ヶ月がかかってしまうこともありますし、挙げ句の果てに再放送を断念することもあります。

率直に言って、取材手法なども当時は許容されても、現在ではおそらくやらないような強引なことをしていることもあったようですし、取材先が引っ越していて連絡が付かない、ご本人が亡くなっているなどなど様々な困難があります。

ですから、何でもかんでも権利をとろうとしているのではなく、気の遠くなるほどの本数の番組の中から、現在でも視聴者の興味を引きそうな、様々な視点で再放送する意義がありそうなものを探し、その権利の取得を優先しています。


ここ数日の楽天のクロノロVTRを見ていても、ひたすらスピードを求める三木谷氏にとっては、放送局の映像資産を活用するというのはご本人が思っているより、かなり時間と費用と手間暇のかかる作業だと思います。

コストも、難しい場合には下手な番組を作るよりかかるときもあります。


TBSのノウハウを使って新たにコンテンツを作るというのであれば、西さんが仰るようにキー局、放送局ではなく、製作会社を買収する方がよっぽどコスト的には見合うというのは事実だと思います。


放送の公共性云々は於くとして、もし楽天がTBSのコンテンツを求めて合併をもくろんでいるとすれば、おそらく当てははずれると思います。
もちろん、ブランド価値の取得なども含めた別な意味でのねらいがあるのなら分かりませんが。

引用者申す。
おそらく、これは事実だろう。じゃあどうすればいいかというと、現行の権利規定で作業を進めたりコストを計算するより、その「現行の権利規定」のほうを変えたほうが手っ取り早い。
もちろん、こんな簡単な一言じゃすまないには決まってると思うが・・・
下に、このコメントをつけた人がもう少し詳しく書いてる。
例えばドキュメンタリーなどについても、もう少し複雑な部分があるといえるそうだ。


しかしそれでも「20年前のドラマも、出演者100人に許可を取らなきゃ自由に配信できない。これっていいことなんですか?」と正面から訴えれば、自由化を求める人々のほうが多数派で有るはずなのだ。
(少し枠組みは変わったらしいけどね)

あとは、著作権を守る側は切実に入る金の浮き沈みにつながるが、見るほうは多少得するとはいえシャカリキではない、ということですね。