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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

上村幸治「”超女”が、中国を揺らす?」

前にも書いたけど、元毎日の中国支局長・上村幸治氏が現在は大学教授となり、「サンデー毎日」で隔週連載の「インサイド中国」を執筆している。

今回、当然靖国参拝問題の前の原稿なのだが、ある中国の変化を紹介している。
今回は抗日戦争勝利60年だというのに「盧溝橋事件」記念日の前後は余り盛り上がらなかった。
なんでかというと、今中国で大大大大ブームになっているのが、みんなの投票で候補者の中から一番を選び、そいつがアイドルとなるという番組らしい。その投票日に近かったから(笑)という説があるのだ。


今検索して、大いに補足となる情報を発見

http://www.seikyo.org/chinesemedia20050927.html

 「超級女声」略して「超女」。この言葉が、中国のメディアを騒がせるようになって久しい。8、9月は、この文字を見ない日はなかったといっていい。「スーパーガール」「スーパー歌姫」「スーパー女性ヴォーカリスト」などと訳されるが、「女声」は同じ発音の「女生(女子学生)」にひっかけてもいるので、あえて「スーパー・ヴォーガール」「スーパー・シンガール」などとすべきか。

 「超級女声」は、湖南衛星テレビの超人気オーディション番組のタイトル。番組に参加した女性たちの代名詞としても中国全土ですっかりおなじみだ・・・・・・・・


あ、そうそう、これはCS放送であるのにこんなに人気になってしまい、今や全国地上波放送のメンツ丸つぶれ、という有様でもあるそうな。放送と通信の融合、なんて話にもからめると面白いですな。


http://blog.livedoor.jp/gucci_bj/archives/50011095.html

ちなみに湖南電視台は湖南省のローカルテレビ局です。かつては日本でたとえるならSTS佐賀テレビみたいなものだったのですが、こうした気合いの入った番組を多く創出し、いまでは中国で最も視聴率を稼げるテレビ局のひとつになりました。CATV網の発達している中国では、ローカルテレビ局であっても放送衛星を通じて、全国のCATV経由でたくさんの人たちに見てもらうことができるのです

さて、上村氏は、この人気に共産党が脅威を感じてるのではないか、という話も紹介する。なんでたかがオーディション番組が?

つまり、「投票で選ぶ楽しさ」を庶民が全大陸のスケールで味わえば、その目が当然「指導者選び」にも向かっていくのではないか・・・ということ。
もちろんすぐに自由選挙が実現するわけもないのだが、例えば携帯を使って「指導者の人気投票」をどこかがお遊びでもやり始めたら・・・・・・・・・


と、いうお話でした。毎回、上村幸治氏のコラムは紹介したいもんです。
なんてなことをいいつつ、前回は自分も読み逃していた(サンデー毎日、書店で見つけにくいんだよ)
ここがフォローしてくれとります。
http://d.hatena.ne.jp/Pyotr1840/20050924/1127551468


ところでリンク先を見ると

・・・7月末、英の番組制作会社FREMENTAL MEDIAが「番組の企画モデルを無断使用されたため、湖南衛星テレビを訴える準備がある」と宣告。中国の人気番組の中には、海外の番組の「リメイク(作りなおし)」と思わせるような番組が少なくないのも事実だ。「超女」に似ている番組も確かにある・・

べつにパクリが道義的にどうかとかじゃなく、まだ今、中国はソフトに関して他から輸入(密輸)し、中国的に練り上げていく段階なのだな、ということを感じているのだ。

つまり、またもやこのブログらしくまとめると、例の中国への「格闘技文化」進出は今後も大いにあり得るかなあと。