愛川欽也パックインジャーナル
これ以上無いというほど党派的な番組に仕上げていましたな。
なんか、愛川キンキン、世論調査の結果にあからさまに怒っている。あげくの果てに「日本の民主主義はまだ小選挙区をやるまでに至ってないから中選挙区に戻せ」だって。
はあ。
あ、ところでこの日、2週間ほど海外遠征をしていた田岡元帥が帰還。なんでも「選挙は無い」と予測して、この期間に夏休みを入れてたんだそうだ。またまたまた読みを外してますね(笑)で、帰ったら朝日新聞虚偽報道問題だ。
田岡俊次氏は数々のスクープを飛ばした自分の経験から「広く薄く、支局などから情報を求める方式でいいのか。僕が大きな取材をするときは自分の責任でスタッフを厳選して、他の人々にはまったく知らせなかった。そうすれば、厳選したスタッフの情報は信用できる」と話していた。「それで社内では嫌われたけど」・・・石原莞爾方式かあ。
週刊文春、週刊現代
選挙期間を通して、というかかなり長い期間、この両誌は「反小泉」を鮮明にしてますね。
現代はけっこうスタンスがふらふらしてるけど、文春は長年「闘う保守派雑誌」だったわけだから、それに謎は多少ある。
諸君はそれほど小泉首相に厳しくないから文春伝統の「雑誌は編集者のもの」ということなんだろう。
筑紫哲也と久米宏がタッグを組む
TBSはそういう体制。むかし、全日本プロレスの最強タッグに、タイガー・ジェット・シンとアブドーラ・ザ・ブッチャーが組んだことがあったが、残念ながら時期を逸した結成で、その後の仲間割れ→一騎打ちもふくめてインパクトが無かった。
それをまんま思い出したんだが、番組でどっちが「主導権」を取るかはちょっと興味がある。ここにチャンネルを合わせるかはわからんが。
テレビ東京は「解散前夜」をドラマ化
数十年後にはドラマや小説の舞台となる、と思ってたけどここまで早いか。
田中健と宅間伸が主役だそうだ。
そうすると、ブックありだったと森喜朗がばらした、あの「干からびたチーズ」(ミモレッツァ)のシーンはどうなるのかな。俺もすっかりだまされたけど、逆に真相が分かればますます森のハッスル適性に自信を持った次第である。
「ハッスル」に森喜朗を!!
毎日新聞読書面
選挙の投票日は当然日曜日だから、新聞の多くは読書面を掲載する。
古今につながる本の紹介と、「今、ここ」の最たるものである選挙を連動させるのは正道か邪道かしらんが、毎日新聞で御厨貴教授が、前回に続いてそういう形を取っている。
前回は魚住昭「野中広務 差別と権力」を紹介しつつ、選挙の意義を説いたが、今回は水木楊が自民党初期の党人政治家・三木武吉を描いた「誠心誠意、嘘をつく」
読売新聞政治部がまとめた「自民党を壊した男 小泉政権1500日の真実」
の2冊を紹介している。
もうすぐサイトにUPされるから、いちいち長く引用はしないが、
(と思ったらもう載っている。http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2005/09/11/20050911ddm015070058000c.html )
かつて、保守合同で三木が大野を説得した流れを、基本的な部分で情の人である二人に、さらに「理」が加わるか否か、という点を着目しているのが面白い。
そして一転、小泉は「また情の人かもしれない。しかし三木や大野の情とは意味合いが異なる。『小泉の情には理と非情がついた』とは言えまいか。」と分析する。
情には非情がつく、って一読すると矛盾のようだが、よく考えるとそうではないかも。