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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「電車男」漫画化で競作・・・読売新聞から

http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20041228i501.htm
ネット生まれ物語「電車男」、4誌競作で漫画化


 ネット上の掲示板「2ちゃんねる」生まれの恋愛物語「電車男」(新潮社刊)が、コミック誌4誌で相次ぎ漫画化されることになった。最近、ベストセラー書籍の漫画化が目立つが4誌競作は異例・・・ 「電車男」は独身男性が集まる掲示板を舞台に、純情なオタク青年「電車男」・・・2か月間のやり取りを「中野独人(ひとり)」の名前で書籍化した・・・ 2か月で50万部に達し、各誌から漫画化依頼が相次いだ。

 ・・・漫画版電車男を連載するのは、「ヤングチャンピオン誌」(秋田書店、今月28日発売号〜)、「月刊チャンピオンRED誌」(同、1月19日発売3月号〜)、「週刊ヤングサンデー誌」(小学館、1月6日発売号〜)の青年誌3誌で、少女漫画誌「デザート」(講談社)も来年春1回読み切りの掲載を予定している。

 ヤングチャンピオン編集部は「匿名のネット掲示板から友情の物語が生まれたことが面白く、今を反映する漫画向きの題材」と狙いを説明。一方、人気恋愛漫画家、原秀則さんを起用するヤングサンデー編集部は、「初めての試みでネット上の匿名の人たちをどう表現するか試行錯誤・・・」・・・
・・・・「Deep Love」などベストセラー小説の漫画化が相次ぎ、「世界の中心で、愛をさけぶ」漫画版は原作の小説とともにミリオンセラーになっている

4誌競作、というのは原作の人気もさることながら、各誌工夫がないぞ、とも思うな(笑)。
小生が興味を持つのは、最後の段の「ベストセラーの漫画化相次ぐ」という点。
一頃より原作者の理解や編集部の積極性がだいぶ増したんじゃないだろうか。
日本の漫画文化の発展に、実はプラスだと思うよ。「面白い」ジャンルに、相互の囲いがないところが最終的にすべての進化を加速させるのだ。
これを「面白い」というのは不謹慎だが、拉致問題を広く訴える週刊アクションの「奪還」新連載の「めぐみ」も、非常に意義深い。
特に、連載完結した「奪還」はスリリングな読み物としても高い水準にある。


週刊モーニングの「亡国のイージス」も、たしか2回目の漫画化らしい(初回はだれがいつ書いたかは知らない)。
ただし、一山いくらの漫画家の起用は勘弁してほしいな。
そこでヤングサンデーの、「原秀則起用」というのが実にいいとんちです。
ひざをポンと打つというか。


原秀則氏は傑作も多いけど、途中で投げ出したようないい加減?なつくりの作品も多いと個人的には思う。だから「格付け」に迷う対象の一人ですけど、他の作家とのランクの違いをこの競作で示せるかどうか。
同じ作品の演出力を争うって、三谷幸喜の一本の脚本をいろんな人が監督する「三番(だっけ?)テーブルの客」でやってたな。


ちなみに俺、まだ電車男読んでないなあ。
検索したら、その後の話題や記事を集めるこんなサイトもあった。
http://subway.seesaa.net/article/1305436.html