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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

再掲載。海の向こうの選挙で、敗者はこう勝者を祝福した

この日に読み直した、アメリカ大統領候補の「敗北の弁」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140210/p2

という記事を出してから、1年も経ってないよ!!
それでも再度紹介する価値はありましょう。
元は

「次の大統領に全力で協力する」 マケイン候補敗北宣言・全文翻訳 (gooニュース) - goo ニュース http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081107-02.html



(略)…オバマ氏と私は、色々と意見が異なり、議論を続けてきました。勝利したのは彼です。意見の食い違いは、これからも残るでしょう。私たちのこの国は困難な時代に直面しています。そして私は全力を尽くして、彼がこの国を導くのを手伝うつもりだと、オバマ氏に約束します。
私を支えてくれた全てのアメリカ人にもお願いします。私と一緒になって、オバマ氏をただ祝福するのではなく、この国の次の大統領を応援し、協力できる方法を探してほしいと。互いに譲り合い、私たちの子供たちや孫たちに、より強くてより良い国を残せるよう、共に努力する方法を見つけてほしい。
どういう違いがあろうとも、私たちはみな共にアメリカ人なのです。この共通項ほど私にとって大事なものは、ほかに何もありません。それを信じて下さい。
今晩がっかりしているのは、それは自然なことです。しかし明日になれば、私たちは今夜の落胆を乗り越えて、この国がまた動き始めるように協力しなくてはならない。私たちは最善を尽くしたのですから。
目標には届かなかったが、失敗は私のものです。皆さんではありません。
みなさんが私を支え、あらゆる形で私に尽くしてくれた。みなさん全員に深く感謝します。これとはまた違う結果が出ていればとは思います。道のりは最初から困難だった。しかしみなさんの支援と友情は決して揺るがなかった。みなさんにどれほど恩義を感じているか、十分な言葉にはできません。
(略)
この大統領選は今までもこれからも、私の人生最大の名誉であり続けます。そして次の4年間、私たちを導くという光栄を与えるべきはオバマ上院議員と、私の古くからの友人ジョー・バイデン上院議員だと決断する前に、アメリカ国民はきちんと、私の言い分を聞いてくれた。その経験をさせてくれたアメリカ国民に、私の心の中には感謝しかありません。
(略)
私の心の中には、この国を愛する気持しかありません。この国と、この国の国民全てを。私を支えた人も、オバマ氏を支えた人も。かつて対立候補だった人、次の私の大統領になる人に、私は神の祝福を祈りたい。
そして選挙戦中に何度もそうしてきたように、私は全てのアメリカ人に呼びかけます。現在の困難に絶望せず、アメリカの可能性と偉大さをいつでも信じるように。なぜならこの国では、不可能なことなど何もないからです。
アメリカ人は決して諦めない。決して降伏しない。私たちは歴史から逃げない。私たちは歴史を作るのです。
ありがとう。神の祝福を。そして神がアメリカを祝福しますように。みなさん本当にどうもありがとう。

まあ、いろいろ異論も出るだろうな。
「こういっておきながら、アメリカの議会はそのマケイン上院議員も含めて激しい党派間の政争を繰り返しているではないか」
「どこまで本心なのか。ただのタテマエだろう」
「祝福する相手がオバマだから成り立つんだ。日本では勝ったのアレだぞ、アレ」などなど…。


そうかもしれない。
真似しろというつもりはない。
まあ、ただ置いとくわ。

今回の選挙って,結局「次世代の党壊滅選挙」だったじゃん

20 から2へ。一番割を食ったのはここですね。
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081107-02.html
それをどう分析するのか。
ひとつには、「維新」勢力が「日本維新の会」よりは、より旧「みんな」系統になったということだろう。それが指し示す意味などはまた、今後の国会にて明らかになるのだと思う。野党色は強まるはずだ。
ただ、政権をより(新)自由主義的な側面から「(新)自由主義が足りない」と批判するスタンスが、いくら政権批判とはいっても民主や共産と歩調を合わせることが出来るか。

石原慎太郎個人が消えれば「石原イズム」は残らない。残る力もない。

あとは、ずっと語ってきた話だけど、石原慎太郎氏はなんだかんだといって、普通の彼の支持者の大半は「石原裕次郎のお兄さん」であり、「太陽の季節を書いた作家」の石原に漠然といいイメージを持っていた人でしかなく「石原イズム」「石原思想」はとくに支持されてるわけではなかった、という当たり前みたいな話が大きいのだと思いますわ。
その話、過去にも何度か書いたはずなんだけど、石原の問題=石原プロブレムって、「どうせ石原が肉体的に滅びれば(って剣呑な言い方だが)、思想や政治勢力も一緒に消えていくたぐい」という意識がずっとあるんで、なんか本気で論じる気がない、という感覚…も正直あった。親分が無くなればぱっと消える政治勢力というのは外にもあるだろうけど、特に彼の場合はそういう印象だったのであります。
次世代壊滅(やな語感だねぇ(笑))は、その証拠なのかな、とも思わんではない。


安倍自民党が票を吸収したから、次世代は用が無くなったのか?

このへんは投票者への意識調査などを分析しないとわからない。
一般的にはプーチンが支持層を吸収したから、ジリノフスキーの勢力が減ったとか、オバマがネーダー支持層を吸収した、とかサルコジがルペン支持層を吸収した…といった例があったような無かったような。
ちょっとこのへんは誰かが詳しく比較してもらったほうがいいかも。

【追記】
総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析(古谷経衡) - http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20141215-00041509/ 

民主党 今回はいいこと尽くめだったんじゃ?

議席は11増
・自分が顔と名前が一致するような有名議員、幹部たちはほとんど当選(だったと思う)。なにしろ最後に菅直人氏まですべりこんだ(笑)
・(菅直人が生き残ったのが世代交代などでマイナスかどうかは見方次第だが、自分はやはりギリギリプラスと計算)
・そしてピンポイントで落ちた幹部は、はたから見てもどうにも戦闘力に欠けていた海江田万里代表。バッジがなくなって代表をしりぞくことで、「海江田おろし」や党内政争をせずにそのままスムーズに新代表につながる。
・新代表選出は、メディアの話題を集めることが出来る。
・生活の党は選挙準備段階からほぼ「屈服」。今後はおそらく吸収への道へ
・次世代の党、みんなの党も壊滅

な?あとはこれをいかせるかどうか。

日刊ゲンダイの「議席予測」って、一番ずさんで意図的で扇動的だったよな。てか何を根拠にしてたんだ。

ネタにマジレス。

まあこれは11月、正式な解散前の議論だが、それにしてもだろ(笑)。
実際のところ、日刊ゲンダイは自分のところで世論調査を行う力があるわけではないので、あとは「事情通」「関係者」に聞く形で誌面を作ってきたのだが、まあ「未来の党」のアレに比べたらまだましだったといえるのかもしれない。
 

えーんぴーつもったら未来の党

で、この解散騒動の前後に作家の松井計氏は選挙の「事前予測」について批判的な立場からの(やや陰謀論よりの)ツイートをしておられるのだが、なんか時々日刊ゲンダイが肯定的に引用されているのでアレ?と思うなりよ(笑)
https://twitter.com/matsuikei/