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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

戦極の大晦日や将来に関する報道はドン・キホーテの株価に影響するのか?

戦極−DREAMは統一されるのか、大晦日だけなのか、放送を「やれんのか!」方式で二元中継するのか。

戦極の将来をめぐって、海外からそれなりの情報が入ってくる。
まだ吉田秀彦vs石井慧が地上波中継も含めどういう形になるかも、正式なアナウンスはないんだが、もし戦極が畳まれるとかそういうことがあるとしたら、格闘技界とは別に「ドン・キホーテグループが、(おそらく)赤字の子会社を整理する」という経済界での意味もあるんだよな。

11月に、新たな同社の決算見込みが出た。
http://www.donki.com/b/ir/finance.php
http://db.donki.com/management/pdf/news/ja/53775_30_1q.pdf


自分はここから大きな意味をいろいろは読み取れないが、たとえば「戦極」についてはスポーツ報道ではなく、日経新聞などの経済報道(ドンキ報道)から何か分かってくるかもしれない。というか、そっちの記者たちが興味をもって取材してくれるとありがたいんだけどな。

UFC105

・やっぱりなじみが無い選手同士の試合はなぁ。DREAMでも戦極でも、やっぱり日本で何回か戦った選手がUFCに出てくると注目する。


・評判を落とした選手を復活させる格好の相手にデニス・カーンはなっちゃっているな。決して内容は悪くないんだが、どうして浮上できないのやら。この分だと熱望する秋山成勲との再戦チャンスを得る前に、UFCをリリースされるかも。


ムエタイ的な体裁きで、クートアのグレコローマンレスリングと対抗するというブランドン・ベラの試合は面白かった。首相撲は立ちレスに使える!とか言われてたけど、こういうのがもっと見られればいいね。


・イギリスでビスピン人気が爆発中だとのこと、会場も追加席発売の超満員で、しかも英国選手はみないい勝ち方をした。
大きな赤字を出していた英国進出事業だが、そろそろ収穫時期に入っているのかも。

仙谷由人行政刷新相「事業仕分けは政治の『文化大革命』」…これ「仙谷失言問題」だがな。

本当は発言の翌日ぐらいにでも取り上げたかったが、時間が空いてしまった。

毎日新聞の政策情報誌「毎日フォーラム−日本の選択」のシンポジウム「政治は変わったか 〜民主政権の課題と自民再生への展望」が12日、東京都内で開かれた。

 仙谷由人行政刷新担当相は、来年度予算の圧縮を目指す「事業仕分け」について 「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の文化大革命が始まった」と意義を強調。

私は最初、この発言をネットで見て
「えっ?何があったんだ!!こんな最大級の言葉で事業仕分けを批判するなんて、どうして仙谷は民主党内で反乱を起こしたんだろう?」と勘違いして、飛び上がって驚いたのね。
そしたら、この「文革」を、肯定的な表現で本人が使ってたとわかってさらに高く飛び上がってしまった。

こんなの
「無駄な事業を”ガス室送り”にしてやりますよ」
とか
「国の財政問題には”最終的解決”が必要ですな」
・・・もっと分かりやすい例にしておくか
「無駄な事業は『ピカドン一発』で一掃です」

つーのとかわらん。(あえて例示にそれらの用語を使用させてもらった。ご理解いただきたい)ほんとは批判的な文脈で例えたって、「文革はあまりに悲惨な事例なのだから、軽々しく比喩に使うな」とか言われるかもしれない。
ヒトラースターリン毛沢東・・・を3つ並べる(単なる独裁を超えた「全体主義」による20世紀の大量殺人という意味で)というのもすっかり常識化して、どこからも異議が出てこない概念だと思うのだが、国務大臣がこんなうかつな失言をしてしまうのだ。しかも失言であると意識もない。

あらゆる政権批判はその時の相対的なもので、XXは批判されたのにXXXは批判されないのは変だといってもしょうがない・・・とは言っているが、例えが剣呑で不謹慎である、という意味なら批判を浴びた、森喜朗首相の「銃後の守り」(と選挙の後援会を例えた)とか、柳沢伯夫の「産む機械」発言の50倍はまずかろうて。

この発言は記事にあるように、新聞社主催のシンポジウムでの発言なのだが、実際に紙面を見たら扱いは小さく、そもそも大臣の「文革失言」は記事中にはあるものの、見出しにすら取られていないし、そもそも本来なら「仙谷が民主党の事業を(忌まわしい)『文革』になぞらえた」という記事になるところを「シンポジウムが行われた」という記事にしただけ。
自社だけの記事であるという点では「特ダネ」だが、そこに着目した記事ではないという点ではちょっと意味が違うが「特オチ」だという珍しい記事だ。
わたしもそもそも、最初は2ちゃんねるニュース速報で知ったのだが、13日以降で現在はスレ6つ目だからそれなりに注目を集めているし、見出しに「政治の文化大革命」を選んで入れている。
こちらの板のニュース記者のほうが、感覚が鋭かったと判断せざるをえない。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1258206286/l50

記事へのはてブ
http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/select/wadai/news/20091113k0000m040079000c.html

【追記】16日昼ごろ、仙谷事務所(東京)に電話して聞いてみました。
要約すると
(1)・毎日新聞のそういう記述のある記事があることは把握している
(2)・ただ、本人が本当にそういう発言をしたのか確認していない。だからなんともいえない
(3)・もし本当に、文化大革命」という言葉を記事のような形で言ったとしたら、問題であるということは事務所としても認識している
(4)・現在、この問題に関しての問い合わせや抗議は無い(これが初めて)

とのことでした。対応したのは女性。あっうかつにも名前を聞き忘れた。やはり重要なのは(3)で、今後は事務所も問題であると認めているという前提の下で評価と議論を。
そして(2)に関しては、
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20091116

のおかげで明らかに。


「動かぬ証拠」といいたいが、動画なので「動く証拠」なのである。
ああ、面白いこと言ったね俺。

22日にシンポジウム。上杉隆参加

http://www.uesugitakashi.com/archives/51753893.html
経由で
http://www.daysjapan.net/new-info/symposium.html

シンポジウム「戦争・写真 そしてメディアの危機」開催のお知らせ


早稲田大学DAYS JAPAN共催
2009年11月22日(日)14:00〜
大隈記念講堂・大講堂/入場無料

●「メディアの危機とジャーナリズム」


予約をお勧めします
※当日参加もできますが、お名前、ご連絡先、参加人数をご記入の上・・・・(略)

「特許は人類の進歩を阻害する」のか、どうか。

この前、紹介した海賊党の主張で、少し気になることがあった。紹介して、みなにも考えてほしい。
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20397509,00.htm

特許弁護士は特許は必要と言うし、企業の幹部も自分たちの業界には特許が必要と言います。ですが、研究開発に関わっている人に聞くと、特許は障害だといいます。

 スウェーデンの代表的な技術企業であるEricssonの研究ディレクターと話をしたことがあります。Ericssonは膨大な特許ポートフォリオを持ちますが、「特許がなければ、仕事は変わると思うか?」と聞いてみたところ、「お役所仕事が減るぐらいで、大きな変化はないだろう」と答えました。

 模倣する企業が現れるのは、市場には良いことです。これこそ競争です

 実際のところ、特許が下りるのは製品が古くなってからのことです。携帯電話を見てみましょう。6カ月で新しい携帯電話を買い換える人もいると思いますが、携帯電話で申請した特許が下りるのは、ユーザーがすでに新しい電話に買い換えた後かもしれません。

 成熟市場になると、大企業が集まり、お互いの特許リストを基にクロスライセンス契約を結びます。お互いの特許の利用を認めるものですが、これは市場の競争に悪い影響を与えます。イノベーターは、既存技術を積み重ねて(特許を利用して)革新を生み出しますが、クロスライセンスはイノベーションや競争を排除します。このように、特許は多くの場合、不要であるだけでなく、悪い害を与えているのです

インターネット企業はすでに新しい考え方でビジネスをしています。Googleはあらゆる技術で特許を出願していますが、その目的は、他の人のイノベーションを防御することではなく、特許訴訟を起こされないため、つまり特許システムから自社を保護するためです。

  特許システムはイノベーションを妨げます。特許システムは機能していません。ソフトウェア特許はよい例です。欧州ではソフトウェア特許は認められていませんが、われわれはソフトウェア特許導入にも強く反対しています。


うーん、単純に基礎の基礎に立ち戻って考えるっす。
人間、世のため人のためにといって自分に一文の利益が無くても発明工夫い知恵を絞る人はそういない。
すごい発明をしたら、それを他人に真似させず、またはまねする人からは一定の利益がもらえるようにしたら、吾も吾もとみんなが知恵を絞る。かくして人類社会は発展する・・・これ、基本的な考え方。

だが、海賊党の主張をさらに戯画化して考える。

A社の技術者「5年の歳月と400億円の研究費用を費やし、30人のエリート技術者が研究班に加わってやっと新しいエンジンが完成しました!」
経営者「でかした!今の既存エンジンと比べてどうなったんだ」
技術者「現在の性能の7割程度、でしょうか。」
経営者「えっ、今のより低いの・・・じゃあ製造コストは?安くなったのだろ?」
技術者「原価は今より1.2倍ほどかかります」
経営者「じゃあ、いいところが何も無いじゃないか!」
技術者「いえ、現在必須となっているB社の特許技術なしでも作れるようになりました」


各社のミクロ的には、性能が低くて原価も高い「新エンジン」ができても、B社に払う特許使用料よりそのコストが小さければ万々歳、なんだろうな。だが、マクロ的には。人類社会的には。
だからといって「特許権なんかなくしゃあいいんだよ!」という海賊党の主張は直感的になんか違う、とも感じられるし。ううむ。

最近、あの魚類のような顔のキャラクターを描く、「ドラゴン桜」の人がモーニングだかイブニングだかでこれに近いようなことを書いてたっぽい。(特許不要とかじゃなくて、先行特許ああるかないかを調べるのは大変、とかいう話だったかな?)たまたまその回が目に入ったので、詳しいことは分からないのだが。