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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

夏目房之介が岡田斗司夫に「格闘技の楽しみ方」語る。

やや旧聞に属するが、格闘技界でも大きな動きが無いので暖めていたネタを。
CS放送「MOND21」局の対談トークショー岡田斗司夫のプチクリ学園」に1カ月ほど前(第10回)に、夏目房之介氏が登場した。
ここで、夏目房之介氏が「格闘技を実際に学んで分かる格闘マンガ、格闘映画の面白さ」について熱く語っている。


岡田斗司夫はもともと格闘技に全然興味が無いのだが、何しろマンガ夜話の他のゲストが夏目氏以外に、「いしかわじゅん大槻ケンヂ夢枕獏」なんてラインナップになることがありまして(爆笑)、格闘技に興味が無いと、控え室でどこかの核実験国なみに「外交的孤立」を余儀なくされるという(笑)。

ただ、夏目氏もアントニオ猪木大山倍達の時代から好きで好きでたまらなかったという、他の人たちとは違い、スポーツマンガを主に論じた新潮文庫「消えた魔球」でも、格闘技の面白さは分からない、と公言している。

それが後天的に、K-1やPRIDEの話題をいつもブログ( http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/ )で語る格闘技好きになったのはなぜか?どういう視点で楽しんでいるのか?それが分かる貴重な資料なので、文字おこししてみました。
携帯サイトだと分からないかな?斜線のOが岡田斗司夫、Nが夏目氏です。

O:(資料に目を通して)「ハッケショウ」・・・なんて読むんですか?


N:馬貴派八掛掌。バキさんという人が中国で伝えたはっけしょうというちょっとマイナーな中国武術


O:ハッケショウ


N:たまーに、ちょろっと出てくる名前なんです。太極拳とか少林寺拳とか出てくるじゃないですか、メジャーなのが。それにくっついて・・・くっついてっていうわけじゃないけど(笑)、一応、なんというのかな。マイナーだけどわりとこう、武術の世界では有名な名前なんですね。
ひたすら歩いてばっかりですね練習ってのはね。、円を描いてずっと歩いているのが練習。もちろん技みたいなものももやりますけど、本当は伝統でやりますと最初の3年はただ歩いているだけ。


O:健康のためなんですか、それとも格闘に強くなりたい・・・・・


N:いやいやいや、もともと僕は 格闘とかは全然興味が無くてただ太極拳を始めてからいろんなの見て、、カラダがわかるようになってから面白くなったんですよ。
・・・それで格闘技も好きになったんだけど、それであれやこれややって・・・ボクササイズとかいろいろあったんですが、最終的に 馬貴派に偶然会って、始めたら面白くて、しかもむちゃくちゃこれが健康になる。僕の場合は完全に健康(志向)。


O:こういうのやると、格闘漫画って面白くなりますか?


N:ああおもしろい面白い。全然違うから。もうホーリーランドなんか面白くってしょうがないんだ。

ホーリーランド (4) (Jets comics (911))

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O:ああいうのって(僕が)ページ飛ばして読んじゃうのは、分からないからなんですよ、要するに何が面白いのか


N:ああ、あの、それはおもしろいです。


O:格闘マンガ描いてる人って分かる人が描いてますよね、動きが


N:うん、今は昔と違って、やってる人が描いてんだよ


O:それが僕、分からなくなってたんですよ。タイガーマスクとか どう考えたって格闘技やってない辻なおきが(笑)、見よう見まねで16文キックかいてたときは面白く読めたんだけど、いまのやつって動きとか見なきゃいけないんですけど「何が面白いんや?」って思っちゃう


N:それはまったく、だからテレビで見てても同じなんですよ。
K-1でもPRIDEでもいいんだけど、普通の人が面白いと思ってるとこと、やってる人が面白いってのは全然違うので。
おなじ試合見ても、すんごい退屈でだと普通の人が思っても、こうやってる人が見てると面白かったりするんです。


O:サッカーやってる人がサッカー見るとすごく面白いって言いますもんね


N:そういうのは全然・・・カラダ使っているものは、見方変わっちゃううんですよね。
相撲で「差す」っていうんですよ、わきの下に手をこう入れるのをね。あれさ、なんだか分からないじゃん。「なんであんなことするんだろう」って。
あれで理屈がわかるんですよ。
アレで重心をずらして、相手が動くたびに動きを感じ取りながら、かたっぽをたとえば止めて・・・かたっぽ止められると人間ってのはこう、支えにしちゃうんですね。こっちを(身振りを加える)。
  それをいやがって動いたときに、その動きをずらすんですよ そうすると相手の重心がね、自分の思ってた場所よりもちょっと角度をつけてずれるんです。そのときに自分の重心をその下に入れる(身振り)と、コントロールができるんです。
それをやっていくと相手の重心がどんどん上に上がって自分がどんどん下がるんですよ。完全にコントロールができるんです。それが「差す」ということなんです。それが実際にできるんですよ。自分でやっても。


O:おもしろいですねえ


N:面白い!!それをやってごらんなさい、あんなに面白いもん無いですから。


O:じゃあこの馬貴派八掛掌は夏目さんのマンガ修行のようなもんで。漫画描いてるからマンガ評論とかもわかるってようなもんで、格闘技2年半やってるから、ありとあらゆる格闘技が急にわかるようになって急に語れるようになっちゃう。


N:ああ、そうそう!たとえば「下妻物語」って映画あるでしょ。あれ、僕大好きなのよ。


O:はい、僕も好きです

下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉 [DVD]

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N:いいでしょ。あれはいろんな「いい」があるかど、僕なんかはあの中で乱闘シーンがあるでしょ。あれ手を抜いてないんです。アクションシーンに手を抜いていないってことがわかる。


O:あと最後の巨大な仏像でやってるやつですね。


N:ああいう映画だからアクションシーンは手を抜いてる可能性が非常にあるわけですよね。


O:アイドル出てるしね。


N:アイドル出てるし、そのー、別にほかで頑張る必要も無い映画。ところがね、あれはたぶん監督の趣味だと思うんだけど、しっかりアクションシーン作ってる。それに感動しちゃうわけよ。


O:(カット割りせず)動きつながってますもんね。


N:もうね、エライ!!そこに手を抜かないところがえらいな、何というか、娯楽を作る人の魂があるとかって思う。。そういうのが(分かるってことが、武道を習うと)あるんですよね。


お断りしておくが、発言者はフルコンの山田英司氏でもなければ格通朝岡秀樹元編集長でもない(笑)。
でも面白いね。「差す」の解説なんかTK高阪剛が乗り移っているかのようで。


ただ、文章と写真だけで見たら、相撲の解説を「している」のが岡田氏で、「聞いている」のが夏目氏だと思うだろうなあ(笑)

大相撲川柳

HDDが一杯になってしまったので、古いのを消さねばならないのだが、そうするともう一度見直したくなるのが人情。で、「アサ秘ジャーナル」を見ていたなら、大相撲の日本勢不振にナショナリスト石原慎太郎が、だれかが作ったという川柳を紹介していた。


「『両国』は モンゴル・ロシアの ことなりや」
「日本人 残るは行司 ばかりなり」


あ、聞き直したらあの渡部昇一作だってさ。評論はやめて、川柳のほうで食ってくださいと真面目に思いました。

美濃輪育久が母校で講演(教育を何だと思ってる)

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1162126666

母校である岐阜県羽島市立羽島中学校で講演会「ようこそ先輩!」を行った。


 講演会は、在学時代に隣の隣のクラスの担任だったという水谷教諭とのインタビュー形式で進んでいき、美濃輪は事前に集めた中学生からの屈託のない質問に一生懸命に答えていった。
“リアルプロレスラー”についても話はおよび、リアルつながり(?)で後輩たちにも「いま、みんなはリアルタイムで中学生をやっている、“リアル中学生”だ。今、自分は中学生だということをもっと感じて欲しい」と独自のアドバイスを送る美濃輪先生。

中学生「美濃輪さんも、自分が大人だということをもっと感じて(考えて)欲しい」

なぜ、佐高信氏はあんなに愚かなのだろう?(その2)

好評につき、佐高信ネタを。
噂の真相」の連載「タレント文化人筆刀両断」は「創」に引き継がれたが、06年11月号では俳優・児玉清を取り上げている。「週刊ブックレビュー」で長年共演していて今更、筆刀両断も何も無いと思うのだが(笑)、安倍晋三ファンであることを公言したのがお気に召さなかったという単純な話だ。


ただ、構成を明らかに失敗しているんだよね、このコラム。
最初、佐高氏は「フィガロの結婚」でフィガロがぼやく「貴族、貴族というが、貴方はそもそも何をなされた?生まれるだけの手間をかけただけじゃありませんか」から、二世議員批判に入っていく(余談ながら、このネタワンパターンすぎだ。佐高氏はレトリックに工夫を凝らしたり重複を避ける手間を惜しんで、繰り返しすぎなんだよ。このパターンだけで何回読まされたことか)。

それはいいんだが、オチが
「テロに屈しない加藤紘一こそが、安倍と正反対の”闘う政治家”なのである」

加藤紘一⇒父・加藤精三衆議院議員

最初にフィガロの呟きをもってきたのはまずかった(笑)


ついでにいうと、「次の総理大臣には田中真紀子を待望する」とも言ってたな(笑)。
加藤の父親は選挙が弱かったから二世とは言いにくい、とかアホな言い訳を最近はしているようだが。



さらにいうと、安倍は「『批判が必要』と考える懐の深い人間ではない」「批判はすべて攻撃に見えるのだろう(ちなみに佐高評論は「だろう」が多すぎ。だから私は佐高レベルの駄洒落として、彼を「太郎冠者」ではなく「ダロウ冠者」と呼んでいる)」

・・・・その彼が

「日垣を使うなら俺はおりる、と多くの編集部にも圧力をかけてくれた。ありがと」
日垣隆「敢闘言〜さらば偽善者たち」単行本追記より)


佐高氏はまた、猪瀬直樹が「佐高の事実誤認はは名誉毀損ものだ」と批判したら「物書きは訴えるのではなく、訴える側のはずだ」と批判。・・・・・・・・・その後、彼は「テリー伊藤の『お笑い大蔵省極秘情報』(飛鳥新社)」を訴えた(笑)