http://d.hatena.ne.jp/aitea2003/20060128
こわれやすくもろい、ガラスの仮面だなあ。
放送開始1時間14分後・・・田原総一朗 野口さん(エイチ・エス証券の野口英昭副社長)ってのが那覇で死んだ。これについて週刊文春が他殺といっている。
須田慎一郎 あのーいったん沖縄県警が自殺と判断したんですが実は今、再捜査をしている最中なんです。ほとんど報道されていませんけれども、沖縄県警は今再捜査に入ってます。再捜査に入っているということは、他殺の疑いがあるということなんですね。
田原 今ねテレビ局がどこもね、「沖縄県警が自殺といっているんだから、それをあんまり引っくり返すなよ」ということになってるらしいよ
須田 沖縄県警自体が引っくり返してるんです。
平沢勝栄 いや引っくり返してはまだいませんけれども・・・
田原 専門家(註;平沢氏は元警察官僚)だ(笑)
平沢 ただですね、あのー警察がその自殺とアレ(発表)するときには、客観・・あのいろいろと状況を、自殺した現場をですね、そのいろいろ状況を調べたり、なぜ自殺したのか、それは自分でできるのかどうかとか、全部調べるわけですよ。
あるいは、他人が入った形跡があるかとか。そういった客観的なアレを全部調べた上で自殺と発表したわけですけれども、ただこれだけ騒ぎになってますからね。
須田 ただ沖縄県警がね、なせ再捜査したのかという質問に対しては、「サッチョウから」、警察庁から言われたからだと。じゃあ警察庁にだれが言ったのかですよね。
指示が飛んだらしい。
田原 もうひとつ聞きたい。週刊文春によればどうもこれは殺しであって、殺したのは暴力団筋だと。ここはどうですか。
須田 ま、かなりの確率で高いと思いますね。いま取材してる最中ではありますけれども。ただ自殺・他殺という点に関して言えばですね、やはりあの両手首を切って、動脈を切って、もう一気に血圧が下がっているにもかかわらず非常ボタンなんか押せっこないんですよ、あの状態で。
田原 さらに言うとね、腹切るのにを8センチも入ってるんだぜ。自分で8センチも入れてこう横にやれるかね?
須田 だからまあ犯罪者集団ではないかといわれてますし、あるいはその堀江さん、宮内さんね、まあ容疑者といったほうがいいかもしれないけれども、その周囲に暴力団の影がチラチラしてきてるんですよね。
田原 あるの?じゃ暴力団の名前までは聞かないけど・・・やっぱあるの。
須田 ありますね(うなずく)。
平沢 ま、これはしかし、ま、断定はできないんですよ。というのはもし暴力団がそういう形で殺していればですね、そのま当然逃げますしね、それで返り血も浴びてるでしょうし、誰か目撃者もいなきゃならないし、当然それなりに指紋とかも現場に残ってなきゃならないから断言はできませんけれども、その可能性はゼロじゃないんですよ。
田原 もうひとつ、これも須田さんね、そうとうこのIT業界に暴力団、舎弟企業が入り込んでいるという話がありますね。このへんは検察ははどう見ているの?
須田 あのー、ですからそのへんについてもですね、かなり、ま、今回の件についてもどうもそういう動きはあるので・・・ただそのへんについては検察の仕事じゃないんですね。暴力団摘発というのは。
田原 目的じゃない?
平沢 これはね、検察庁がなんて言ってるかというと、この暴力団がもしこれに絡んでいるとすれば、それは警察のほうでやってほしいと。要するに任務分担ですね。
検察が何でやらないかというと、自分たちはほかに少ない任数でやることがある、というのとあわせて、暴力団の関係は検察がやるとやっぱり怖いと。
田原、 ああ、じゃあ平沢さん(=警察)のほうだ。でね、もうひとつ。どうもその暴力団がらみで狙われている、のは堀江さんのとこだけじゃなくて、ほかにもあると言われてる、これはどう?
須田 まあいくつもあると思いますね。
田原 まあこの人は(企業の)名前を知っているんだけどね、ここでは聞きません。
須田 まあ、いくつも入ってるとおもいますね。
田原 暴力団がね。これはどうなるんだろう、この問題は?
平沢 ですからこれはもう警察が・・・まあもともとアレなんですよね、株式の売買とか合併とかですね、M&Aの時に、暴力団が介入しやすいんですよ。
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田原 週刊文春によればね、やっぱ他殺の匂いが強いですよ。なんで沖縄県警は早々と自殺といったの?
平沢 それは沖縄県警わかりませんけれども、それはあの、現場の状況から判断したんでしょうけれども
田原 現場もおかしいじゃん。
平沢 おそらくね、あのたとえばですね、あのー、沖縄県警がもし早めに判断・・・確かに判断してんですけれども、要するにその人物のバックグラウンドとかをぜんぜん知らないで
田原 知らないでどうして自殺だって・・・
平沢 それで状況現場のね、現場の状況だけでやったんだと思いますよ。たとえば、しかしその人物がですねのいろいろ大きな、バックに大きな問題があると分かっていれば、もうちょっと調べるべきだったと。
田原 あるよね須田さん?
須田 ええ、だからそのために再捜査を命じたという流れになっているんですよ。バックグラウンドが、いろいろ出てきたということで。
田原 いや僕は実はね、暴力団が相当ITに入って、ファンドにも入ってて、ここをやっぱり警察はね、調べようっていう感じあるんじゃない?
板倉雄一郎 あの僕ももう、ITの創世記に起業をやったものなんですけど、私の会社が倒産したんですね。それが1997年でした。
倒産間際にね、ちょっと怪しげな方々からある連絡とかあったんですが、幸いそのころは私は全くかかわってなかったんですね。そういうところに・・・要するにIT難しいもんだから、そこからどうやって、ま簡単にいえばカネをふんだくろうかというところがわかんなかったんだと思うんですが、ITバブルのころから・・・ちらほら「なんとかオーディオ」とかですね、いろいろ上場企業を相手に、ここはどうも食えるんじゃないかと思った一部の方々が研究をされて・・・
田原 「方々」って暴力団のことね。
板倉 いやたとえばね。暴力団とは限らない・・・・・・
田原 舎弟企業とか。
板倉 いや分かりませんけれど、そういう人たちが目をつけていたということはあると思いますね
(放送開始後、1時間21分まで)
どうも、グリフォンでございます。
いやはや、株がどうの経済がどうのというのをライブドア問題もあって考えているうちに、ユークスのことに思いいたってしまいました。
わたくし、同社によるかの新日本プロレス買収のときから
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051115#p6
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051212#p1
というようなことを、考えていたのでございます。しかし、実のところ、ここから一歩も進んでおりませんのです。ああ、株の世界というもの、それほどまでに遠い遠い、ガンダーラのような見果てぬ異郷でございます。
それに私、株主総会といえば各種の経済小説やノンフィクションのほか、映画「呪縛」の印象しかありません。そういう場所には世界語になったSOKAIYAが住まい、人の命とカネを喰らうのでございますね。
よし、それならばペンは剣より強し、ひとつ迫真の描写で、あるべき未来の姿を描き、それを読んだ読者を動かし現実にリンケージさせよう・・・・と考えたのでございます。
おお、ジェール・ヴェルヌが月世界旅行で、ストウ婦人がアンクル・トムの小屋で行ったようにですね。
そしてまた、株主総会の描写や展開に、詳しい方から「こんな質問はできない」「これは答えない」などとご指摘ご突っ込みをいただき、どんどん修正していきたいと思います。
だから夢枕獏先生の、いわゆる「仰天文体」を借用したわけです。
本当は硬質、流麗なハードボイルドタッチで、北風にコートの襟をちょっと立てた方のように書いてみたかったのはやまやまなのですが。また「この物語は、未完である」で終わる気もぷんぷんですが。不定期連載です。
では、はじめます。
さて、ユークスの株主総会ていつどこでやるんでしょうか。
グーグル大明神にお伺いを立ててみます。
http://kutsunazemi.daa.jp/Yukes.pdf
がございますね。
おやおや、株主総会といえば6月のイメージがございますが、ここは平成14年には4月に開催しておられますね。
場所はどうだったでしょうか。「呪縛」ではホテルだったような気もしますし、本社の中だったような気もします。
ここは、本店だとしましょうか。場所は・・・おやおや黄金都市・堺ではございませぬか。
織田信長とも対峙した自治独立のコミューン、海外文化を摂取した日本の窓。
なるほど、時代の先端をいく新日本プロレスの親会社にふさわしいところですね。
ではまず、冒頭は上空からの遠景といたしましょうか。
ぐるりと城壁が取り巻く堺市。ところどころに町衆が雇った都市防衛のための傭兵がたむろしております。この真ん中に、どでんと巨大企業・ユークスのビルがあるわけですね。
ぐっとズームすると、そこの最上階でユークスの谷口行規社長が下界を見下ろしつつ、ワイングラス片手に「クククク、人が蟻のようだ・・・いや、たしかにやつらは蟻よ。わしら支配者が、導いてやらねば」とかひとりごちている。
しかし、、この日は株主総会。いかなる社長といえども、株主の追及や疑問にはきちんと答えねばなりません。だからこそカラ元気を出しているのですね。
株価は、かく推移しています。
http://company.nikkei.co.jp/indexs.cfm?scode=4334
(これを横の「はてなアンテナ」に登録いたしました。)
さて、その会社に、異様な一団が乗り込んでまいりました。
(続く)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9
この前の「鹿島茂騒動」で、けっこう毎日新聞書評サイトに初めて目を通した人もいるかと思います。何度も繰り返してますが、あれを契機に、ひとつの情報源として、各新聞社の「書評欄」サイトをはてなアンテナに登録、毎週閲覧し面白いものを保存することをおすすめします。これも耳タコでしょうが、毎日新聞は特に一冊辺りに費やす文字数が多いので優良です。
今週1/29は「ハイゼンベルグの顕微鏡」が面白かった・・・と話をつなげようと思ったが、おや?まだ更新じゃない。いつも当日更新のはずなのに。
じゃあ代わりに先週分から
張競・評 『水滸伝 一〜十九』=北方謙三・著
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2006/01/22/20060122ddm015070012000c.html
藤森照信・評 『稲作の起源−−イネ学から考古学への挑戦』=池橋宏・著
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/archive/news/2006/01/22/20060122ddm015070044000c.html
を紹介しとくわ。