どうも、グリフォンでございます。
いやはや、株がどうの経済がどうのというのをライブドア問題もあって考えているうちに、ユークスのことに思いいたってしまいました。
わたくし、同社によるかの新日本プロレス買収のときから
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051115#p6
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051212#p1
というようなことを、考えていたのでございます。しかし、実のところ、ここから一歩も進んでおりませんのです。ああ、株の世界というもの、それほどまでに遠い遠い、ガンダーラのような見果てぬ異郷でございます。
それに私、株主総会といえば各種の経済小説やノンフィクションのほか、映画「呪縛」の印象しかありません。そういう場所には世界語になったSOKAIYAが住まい、人の命とカネを喰らうのでございますね。
よし、それならばペンは剣より強し、ひとつ迫真の描写で、あるべき未来の姿を描き、それを読んだ読者を動かし現実にリンケージさせよう・・・・と考えたのでございます。
おお、ジェール・ヴェルヌが月世界旅行で、ストウ婦人がアンクル・トムの小屋で行ったようにですね。
そしてまた、株主総会の描写や展開に、詳しい方から「こんな質問はできない」「これは答えない」などとご指摘ご突っ込みをいただき、どんどん修正していきたいと思います。
だから夢枕獏先生の、いわゆる「仰天文体」を借用したわけです。
本当は硬質、流麗なハードボイルドタッチで、北風にコートの襟をちょっと立てた方のように書いてみたかったのはやまやまなのですが。また「この物語は、未完である」で終わる気もぷんぷんですが。不定期連載です。
では、はじめます。
さて、ユークスの株主総会ていつどこでやるんでしょうか。
グーグル大明神にお伺いを立ててみます。
http://kutsunazemi.daa.jp/Yukes.pdf
がございますね。
おやおや、株主総会といえば6月のイメージがございますが、ここは平成14年には4月に開催しておられますね。
場所はどうだったでしょうか。「呪縛」ではホテルだったような気もしますし、本社の中だったような気もします。
ここは、本店だとしましょうか。場所は・・・おやおや黄金都市・堺ではございませぬか。
織田信長とも対峙した自治独立のコミューン、海外文化を摂取した日本の窓。
なるほど、時代の先端をいく新日本プロレスの親会社にふさわしいところですね。
ではまず、冒頭は上空からの遠景といたしましょうか。
ぐるりと城壁が取り巻く堺市。ところどころに町衆が雇った都市防衛のための傭兵がたむろしております。この真ん中に、どでんと巨大企業・ユークスのビルがあるわけですね。
ぐっとズームすると、そこの最上階でユークスの谷口行規社長が下界を見下ろしつつ、ワイングラス片手に「クククク、人が蟻のようだ・・・いや、たしかにやつらは蟻よ。わしら支配者が、導いてやらねば」とかひとりごちている。
しかし、、この日は株主総会。いかなる社長といえども、株主の追及や疑問にはきちんと答えねばなりません。だからこそカラ元気を出しているのですね。
株価は、かく推移しています。
http://company.nikkei.co.jp/indexs.cfm?scode=4334
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さて、その会社に、異様な一団が乗り込んでまいりました。
(続く)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9