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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

堀口恭司が負傷、朝倉海との大晦日再戦は消滅…残念すぎてどうしようもない

堀口恭司朝倉海の試合が、堀口恭司の負傷欠場により大晦日では消滅した。
あまりに残念で残念で残念で残念です。残念すぎて昨日なんかはちょっと書く気が起きなかったものね。
堀口恭司朝倉海の再戦は、誰がどう見ても2019年12月31日にこそ、行われるべきだった。
それはアントニオ猪木の思いつきで始まった大晦日の格闘技イベント(※初回はプロレスですが)は、まさに21世紀をかけて、綱渡りのような事態もありながら継続を続け、一種のスペシャルな地位を確立したからに他ならぬ。
堀口が RIZIN で成し遂げたこれまでの栄光の戦績、それをたった1ラウンドでひっくり返し、 自分のものに仕掛けている朝倉海。この二人が正式な王座戦と言うお膳立ての中、対戦を行う…さらにいえば朝倉海は前哨戦で、 UFC出場経験者をやはり1ラウンド KO すると言うオプションまでつけた。
ここまで完璧なお膳立てができていながら、……片方の怪我で流れてしまう。
それが格闘技に付随するリスクと宿命とはいえ、こうやって感想をかく気力さえもしなるほど残念なことはわかるだろう。

このあと、堀口の負傷が治り、再戦が実現しても、今回あり得ただろう熱は生まれにくい。



しかも、ヒョードルがそうだったみたいに「拳の骨折」とかなら(これも状況によっては大変だが)、治療しての延期された試合に期待することもできる。
今回聞こえてきた、堀口の怪我、…前十字靭帯断裂・・・・・・・・・・

医学的知見を素人が、大声で語るわけにもいかないが、ただ格闘技ファンなら、その故障をまさに堀口の師匠であった山本 KID 徳郁が体験し…そこから復帰した後、神がかり的だったその前の活躍が再現できたか、という部分で言えば…皆様ご存知の通りだ。

詳しくないけど前十字じん帯を負傷したといえば、プロ野球巨人の吉村という選手がいたよね?彼もその後、復帰したが まさに”苦闘”だったとの記憶がある。

突然の大怪我というわけではなく、今までジワジワと違和感がありつつ、今回ついに切れてしまったらしいのだが… トレーナーもドクターも充実しているアメリカントップチームに所属していてもそうなりえるんだなあ。

こんな例もあるそうなので、 無事の復帰を祈るしかないが。


その一方で朝倉海選手の今後の見通しもよくわからなくなってきた。
堀口との再戦がなくなったのなら、もちろん別の相手と戦うのだろうが、 堀口は追撃していた四天王のうち、佐々木憂流迦は既に倒した。石渡伸太郎や扇久保ということになるんだろうけど、 やはり機運は熟していない。1-2の大接戦だということでマネル・ケイブも、推す声が主に本人から(笑)出ているけれど、 これもちょっとなー。
自分の希望としては「石原夜叉坊」は、どうだろうと思うんだけど、彼は今階級そこでやれんかな?

その辺は落ち着くところに落ち着くんだろう。

しかし、その膝の負傷そのものがこの前の試合に影響したかもしれないし、影響がなかったかもしれないから、因果律がちょっと混乱する話だが…、どっちであっても、 堀口があの無敵状態のまま、朝倉に負けずに今回のような欠場事態になって長期にRIZINで不在だとしたら…それはRIZINのドラマが、もっと深刻な機能不全になっていただろう。

そう考えれば、まさにピンチをチャンスにするしかない。
RIZIN、正念場である

中東の「啓発アニメ」を池内恵氏が紹介 「でも、それも外国に外注してるんだよな…」


松本零士先生、イタリアで体調崩す。脳梗塞の可能性も?…ヤマザキマリ氏のツイートから




かならず
ここに
かえってくると

田村潔司に、拳王が「真剣勝負」を要求。「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」

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拳王が田村潔司に対戦要求 週刊プロレス



いまさら紹介しているのは、つまり自分がもはや週刊プロレスを常時チェックしていないからじゃ(笑)dマガジンに入ってるから、読もうと思えば読めるのに。

さて、これから読んでみよう…

まあ、田村潔司はすでに、格下から真剣勝負を要求され、本人いわく「チータのように逃げて」、そして実績的にも、「まあこのふたりが戦うには、挑戦者が格的に低すぎるよね」と納得させる差をつけて、闘わずしての完全勝利を成し遂げたし、そもそも「今、試験勝負をするにはトシをとり過ぎている」「この年齢差があって、「真剣勝負」を挑戦する方がフェアじゃないだろ」というのも立派に通用する、そんな、もう時代になってしまったよね。

それ自体が寂しいと言えば寂しいけど

信長名鑑の作者様「新情報はウエルカムです」(twitterでタグ付きで募集)

この前書いた「信長名鑑」について…作者がかたる

信長名鑑

信長名鑑



さすが。
m-dojo.hatenadiary.com


で書いた様に、「キャラクター変遷史研究」が学問になったら、学会の会長をお願いしたい所だ(いや、その学会は俺たちの心の中にのみ成立しそうなんですがね)

それはともかく、勇んで協力したいのだけれども、そうするためにはまず今、この「名鑑」に何が網羅されているかを、まず買って確認しなければならず、いい販促になっている(笑)

作者のアカウントはこちらだ、とわかった。

twitter.com

「転調」のふしぎ。なぜ短調は暗い気持ちに、長調は明るい気持ちになるの?


ヒトコトネタ程度の話なんだけど、タイトル通り。
これは、だれに言われなくても、文化的背景がなくとも地球上の人類はいつも感じる、生物学的・医学的な何かなのかな?それともそういう音楽が歴史的・文化的に多いから、それの刷り込み?

でも和音・不協和音は、たぶん生物学的なものなんだろうな…犬や猿だとどうなのかな?

ブクマより

貴重な情報

「転調」のふしぎ。なぜ短調は暗い気持ちに、長調は明るい気持ちになるの? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

調性や音程の感覚は学習によるものと結論が出ている。歴史的にも、3度音程がヨーロッパ大陸で受容されたのは15世紀だし、現在でも、オクターブ関係の2音すら関連性があると認識できない人は存在する

2019/11/15 15:27
b.hatena.ne.jp

ゆうきまさみ氏「鳥坂の中指は、今は塗り潰す→それがギャグにまたなった」/「だけど〇〇は、今なら描かない」(KAWADEムックより)

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ゆうきまさみ氏「今の状況に合わせた描写の変化とは」KAWADEムック


えーと、すでに当ブログ「予告編」なんて書いてるし、状況説明は手短に。


という、過去のムックに最新インタビューを加えた増補改訂版のムックが今出ている。


それとは別に、この前、以下がはてな的にバズった。
パトレイバー」愛蔵版発売&作品で描かれた『女性と社会』について - Togetter
togetter.com

それへの当方ブクマで予告した…

「パトレイバー」愛蔵版発売&作品で描かれた『女性と社会』について - Togetter

間もなくブログで紹介したいけど、最近増補改訂版が出たゆうきまさみムックで、「昔の表現で、ちょっとまずいところはこことここ」みたいな話しててそこが面白いです

2019/11/11 12:50
b.hatena.ne.jp


この予告の話を、これから書こうという訳。しかし、なんであんなにスターが付いたのよ。けっこう店頭からすぐ無くなった(売れた?)からかもな。


で、初っ端に画像でお見せした通り。
ゆうきまさみ氏が、聞き手の質問に答えて「2019年、いまのポリコレ状況にどう対応するか」を語った部分を紹介しましゃう。(聞き手は南信長氏)

<同ムック76P・増補されたインタビューより>

ただ、難しいところもあって、30年前だったら通用したことは、今だと問題 になることって結構あると思うんです。

―ボリコレ的なこととか?

そうですね。でも、それなりに注意はしてたかな。もともとそんなに危ないネタは『あ~る』でもやってないし。

―前回のインタビューでも話が出ました が、鳥さんの中指立てボーズにクレーム が来たという。

ありましたね。

―今回の新刊でも鳥坂さんの中指にわざわざぐしゃぐっしゃっと消しを入れてるところがあって、さすがと思いました。

これはもうお笑いにしてしまえと思って。でもまあ、これも前に話しましたけど、『じゃじゃ馬~』のホモフォビア的な描写は、今だったらたぶんやらないです


とまあ、これが、ブクマと予告編記事で紹介した、本人が語る『昔の表現で、ちょっとまずいところはこことここ』でした。

そこから雑感。…そういえばこの技法も、いつから一般化したんだろう?「パペポTV」なのかな?
いわゆる『ピー音』が、過去の映画やドラマの”不適切なシーン、セリフ”をマジにカットするためのものだったことを逆手にとって『実はここで、すごくアブない発言をしてるんですよー!!』と強調する効果として使われるようになったのは。
UFCニック・ディアス、ネイト・ディアスのディアス兄弟が出た時は、セリフはカット、指はモザイクだもんなあ。

しかし、ピーを入れたり塗りつぶせばオールオッケーかというと、大川興業は「アカペラ替え歌」にこれまたアカペラのピー音を入れてたのに、がっつり怒られましたっけ。
※1分35秒&4分35秒
www.youtube.com
「もうネタ見せ大変。ピーピーピーピー、『ろくなもんじゃねえ』って言われましたから(長渕剛の歌にからめたギャグ)」
一番社会問題化した、『39時間テレビ』のときの映像はさすがのyoutubeにもない???
まあ、それはそれとして、いわゆるFワードやFポーズも、社会的にアウトととられるほどに批判されたり嫌悪されることもあるが、それはそう処理したと。

あ、せっかくだから煽っておくけど(笑)、これを応用すると、ことし話題フット―のこのポスターもたちまち問題は沈静化(するのか?)

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「宇崎ちゃんは遊びたい」ポスターを「究極超人あ~る令和版」的に解決すると(…解決してる?)



ちなみに「中指ポーズ」を含めて、表現規制と自粛問題については「ゆうきまさみはてしない物語」のほうでもっと詳しく語っている(もちろん意見は、書いた当時のものだろう)

※画像追記
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ゆうきまさみ はてしない物語(文庫「地の巻」にある「わたしの所為?」という回より)中指ポーズと批判と作者の責任論


しかし、その一方で「内海的なキャラクターが生き残ったら、倫理的にまずいから彼は死なねばならない」という実にモラリスティックなポリシーも持っているのだ。
それはここにて

togetter.com



では、中指問題は、それはそれとして…もうひとつの、「今ならたぶんやらない」「じゃじゃ馬でのホモフォビア的」描写とは??

実は、インタビューで「これも前に話しましたけど」という部分は、ムックの最初のバージョンが出た時の巻頭インタビューでの発言なので、これもこのムックで読めるんです。
それは29ページにあるんだけど、そこでは図版も載っていて、「ああ、こういう場面かあ」とわかる。
ま、そこはいうのはやめときませう。買えばわかるさ。


ただ、それを「ホモフォビア」というかどうかはまたわからないけど、ある一件を思い出す…「究極超人あ~る」における、間垣剛と兵藤まことの話って、もともと同性婚とかLGBTとか、そういった概念がない(というとこれまた一寸正しくないけど)状況……要は「そういう話でもないのに、まだ性概念が未分化の小学生のころの間違い(男が男にプロポーズする)をからかわれてる」という設定で物語が進むわけだけど、これがふつうに同性婚があり得る状況の中で「(男が男に)プロポーズされた」というのを、ギャグとして扱えるのかどうか。

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究極超人あ~る 昔プロポーズされたことがありまして(※男が男に。ギャグ扱いでいいか?)
究極超人あ~る (2) (小学館文庫)

究極超人あ~る (2) (小学館文庫)

想像してください、令和〇〇年に電子書籍…いや、そのころのデバイスはなんだろうな…まあスーパーミラクルエレクトロブック、とかそんなもので、ゆうきまさみ先生傘寿記念か何かで「究極超人あ~る」が復刊されたと。
そこに注釈で「当時、同性の間で結婚する慣習や法制度はまだ整備されておらず、同性間でプロポーズがあったことは奇妙で意外なギャグやからかい材料だと思われていました」みたいに書かれているのを……。


それでも、いろいろとここから思うことはありますよ。考えさせられるはなしですね。






また、当ブログでなじみ深いポリコレ話に焦点を絞っちゃったけど、ほかにもこのムックは面白い話が多い。





ゆうきまさみ先生、富士鷹…ええい、予測変換ミスだ(笑)。藤田和日郎先生にこう問われたそうだ。

「どうしてあんな小説みたいなマンガが描けるんですか」

ゆうき先生、(内心で)返事して曰く
「小説みたいじゃマズいだろう」   

(笑)

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さても両人ながら名人!(梶原一騎原作・小島剛夕画「斬殺者」より)



そのほか、荒川弘が語った「非常に勿体ないところで『もう読むのやめます』と言ってきたファンの話」とか、羽海野チカの「後藤隊長愛」などなど…機会あれば紹介しましゃう