(略)… 己の内に幻獣・キマイラを秘めた高校生の大鳳吼と久鬼麗一を中心に、壮大な物語が展開する伝奇大河小説「キマイラ」。『キマイラ聖獣変』は、がん治療による1年半の休載を経て連載再開した分が一冊にまとめられたシリーズ最新刊にして、“最終話を先に書く”という前代未聞の試みがなされている。
「『キマイラ』のラストは、この20年くらい、僕の中で想定していたものがあったんです。病気のあと、そのラストを先に書く覚悟ができたんですね。もし僕が『キマイラ』を書き終えずに死んだら、それを本にして出してもらおうと思っていた。でも、書き上げたら出したくなっちゃって(笑)。もちろん、前回からの続きもまた書きますよ」
今回のイベントは2部構成。前半に行う講演会は、「物語が終わるとはどういうことか」をテーマに語る予定だという。
「僕ももう50年近く書かせていただいて、奇跡のようです。皆さんに感謝ですね。いろんなシリーズを書いてきて、まだ終わっていない連載もけっこうあって。そんな中で、常々考えているのが、『物語が終わるとはどういうことか』ということ。今回はこれを喋らせていただこうと思います」
なんとも、動揺させられる話だが、「書きあがったものは出したくなる」も「最終話を出したって、その後に前日譚を書くこともできる」というのも、理屈はわかるし、前例もある。
シャーロック・ホームズも「最後の挨拶」のあとに、その前の回想という体で数本執筆された。
「GS美神 極楽大作戦」でおキヌが封印されるエピソードも、作者の椎名高志が最終回用に考えていたエピソードだが、「いまこういう(優れた)アイデアがあるのに、それを描かないのはかえって不誠実なんじゃないか?」ということで描いたのだという。
それはともかく、今回のイベント告知に添えられた夢枕氏の写真、首がほそくなっているんだよね…ヒマラヤやシルクロードを踏破した山男、冒険者の彼が…。

いやいやいや、
そもそもガンを克服し「寛解」した人だ。人生これから! 執筆活動これから! 何より餓狼伝がこれから!!
だが、一方でそもそも、夢枕獏は「物語に、終わりが来るということ」について深く考え続けた思想家である。実践してるかはおいといて(笑)
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いや、おれの拙い要約では、弁護人陳述の迫力が伝わらない!
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) May 14, 2018
もういちどhttps://t.co/2tSaMK61Mcに関連して、「大帝の剣」妖魔復活編あとがきのアレを、それする!!どやっ!! pic.twitter.com/TQJcblMFk7
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そんな人間が、それをテーマに講演するというなら、それはかなり貴重な機会なのではあるまいか。
後楽園ホールのリングサイドではしょっちゅう見かけてたけどね(笑)。あのとき著書に、サインをもらうべきだったか……
ひさびさにエッセイ集が文庫化されたのだ
bunshun.jp
文庫版の発売を記念して、2022年4月、獏さんが都内の病室で書かれた単行本用の「あとがき」を公開します。(1回目/全2回)
「なんだかなあ、という日々である。」
なんだかなあ、という日々である。仕事をしていても、なんだかなあ。
本を読んでいても、なんだかなあ。
飯を食べていても、なんだかなあ。
酒を飲んでいても、なんだかなあ。
リハビリをしていても、腰の手術を終え、次にゆく釣りのことを考えていても、なんだかなあ、なのである。どうやらおいらは、果てしなく困っているようなのである。
異国で始まった争いごとのニュースに接するたびに、なんともささやかかつ深いところで激しく空しく困っているのである。心不全だし。
本来このあとがきでは、違うことを書く予定であったのだが、そのことが気になって気になって、困っているのである。
命のことを考える。
命は平等である、とはよく言われることだ。
人間ひとりの命と、世界の重さは同じであると。
なるほど、と思う。思うがしかし…(略)

