ひさびさに、内海課長の顔をtogetterのサムネイルで見て心が躍る。
こっちではない。いやこっちでなくはないんだが、とりあえずおいとく(笑)。
これの冒頭ツイートも、フォローしてるから読んで、レスポンスを書きたかったけど時間がないのであとで書こう、と思ってたらまとめができてて、反響あったわけ。
私は、パトレイバーの内海課長って、今なお重要な悪役だと思っていて、テック右派であるイーロン・マスクや、ホリエモンに立花孝志と同じ属性を持っている。あの悪役は本当に先進的すぎていて、いまだにどう対処していいのか分からない。パトレイバー本編でも暗殺されるしか対処方法が無かった。 pic.twitter.com/hd5XJLXaVA
— 中津宗一郎@名作ラノベ500選(ライトノベル大全) (@nakatsu_s) December 23, 2024
だから、そのあと書いた。
自分もパトレイバーおじさんとして(笑)、最近の世相で内海課長を連想するんだけど、新思想とかを言う前にシンプルに『愉快犯』という言葉がマスクも含めて当てはまると思っている(続きはブログ記事に書こう)
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2024年12月23日
うん、だいたいこのツイートとタイトルの通りなんですけど、もうちょっと名場面なども含めて。ぶっちゃけ電書をセールで買ったから画像を引用したいのだ(笑)

※余談メモ 内海課長のこの二つ名「手段のためには目的を選ばぬ男」はあまりにも有名で、その後多くのフォロワーも出たが、「どこが初出か」を調べたらネットに情報も画像もなかった。
ここで「サンデ―コミックス13巻(第14話「嵐の到来」)に登場します」、と記録しておこう。
あと、こんな場面もある…と掌を指すように紹介できるな、おれ。

内海課長は、「手段のためには目的を選ばぬ男」の名を受け継いだ直系の弟子たる、ヘルシングの「少佐」(※これが直系の弟子であるという資料はいろいろ出てくるので調査してくれ)と比較しても、自分の「哲学」をそれほど赤裸々には語っていない。

内海課長の方はごくシンプルに、上に挙げたいくつかの場面で「なにゆえに、あまりにリスクの大きすぎる『レイバー同士の戦い』を敢えて行うのか=楽しいから」と説明しているだけなのだ。
そして「少佐」のほうも、実に饒舌であっても結局のところは、ナチスの復活を目的としていたのか、アーリア人支配体制を構築したかったのか…といえばたぶん全然違う。
だからシンプルに
「愉快犯」でいいのではないか?というのが、おいらの見立てです。
仮に「内海課長の剃刀」という言葉を造語するが
「愉快犯で説明のつくところに、不気味な新イデオロギーの存在を持ち出さなくていい」というテーゼを、仮として置いておきましょう。
そしてここから第二部。
でも確かに「内海課長っぽいしぐさ」を世相に感じるが…それはぶっちゃけあの人もこの人も「愉快犯」的資質があるからじゃね?
こっから先は議論を呼ぶというか、「もっと本質的に危険な存在を過小評価している」みたいな批判もあるだろうかと思いますが。
これ、イーロン(画)なんだっけ?それとも引用なんだっけ?

なんにしても、このシトのこういう画像とか、そもそもtwitterを買い取って、その資産価値を自ら毀損するような(笑)、オレ流改編を行っているとこを見ても、加速主義とか新TEC主義とかそういうご大層な思想というより、どうしようもなく「愉快犯」なんじゃね?と思うんだわ。
これは
ホリエモン
ひろゆき
菅野完
上杉隆
岡留安則(噂の真相編集長)・・・・・・みたいな人々、雑多かつ左右上下入り乱れてるけど、そういう感じの匂いがある・
内海課長とイーロン・マスクを連想で結びつける人が多いなら、それは内海課長がマスクのどこぞで言ってたりやってたりしてるんかもしれない新TEC主義的なイデオロギーに近いというより、マスクの方が内海課長のような「手段のために目的を選ばない愉快犯」風味があるってことなんじゃなかろうか。
それはビル・ゲイツやジェフ・ベゾスと比べてもそういう部分を感じられる。
さらに!!
でいえば、これも物議というかひんしゅク買いそうだけど、自分がマスク以上に、最近の世相で「うーん、内海課長が現実社会で現実をひっかきまわすとしたら、こんな存在だったのかな?」みたいな連想を働かせたのは、むしろ立花孝志だったのでした。
内海課長よりスケールが小さく、なんのために?という意味不明感すらある、という点ではむしろ「究極超人あ~る」の鳥坂先輩を挟むといいのかもしれない。


・・・・といいつつ、これらのキャラを生みだした創造神は「倫理」の歯止めが常に効いてしまっていることが特徴だ、よくも悪くも。
ゆえに、内海課長はああいうふうな結末になってしまったわけである。以下ネタバレ注意。
なにしろ本人の弁だ
(続き)
— Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) (@gryphonjapan) 2017年6月9日
語っていて、自分はすごく衝撃的で、いまだに印象に残ってる(だからコピーしてた)。
創作者が自分の作品の中で生んだ悪の魅力と
倫理的に対峙する。
それは、そうあるべきなのか、そこまでする責任があるのか?
という、ちょっとした問いとして自分の中でもまだ未解決で(続く) pic.twitter.com/H7eLTIRClQ
※こちらに収録している
togetter.com
そういう歯止めを中に持っていただろう鳥坂先輩とかと、立花某らを一緒にしていいのか、といえばまー、躊躇するところも無くはないんだけど、勢いでやっぱり並べとく。
そして、そもそも最初のまとめは
togetter.com
togetter.com
togetter.com
という3つの過去まとめを読んでその流れのまま読むと、むしろよろしいというか、わかりやすいのではないか、という。
これも参考になろうね
はてな村・内海課長史跡巡りツアー(ロックスミス経由)
<2010年の「はてな」を中心に、盛り上がった「内海課長論」(たしか「後藤隊長論」もあった)>
■幸福な生活と、内海課長の圧倒的に強力な社会性 - 指輪世界の第二日記
http://d.hatena.ne.jp/ityou/20041216■内海さんはいかにして企画七課をまとめているのか。: 不倒城
http://mubou.seesaa.net/article/169726524.html
■では、後藤隊長はいかにして特車二課第二小隊をまとめているのか。: 不倒城
http://mubou.seesaa.net/article/169838024.html
■後藤隊長はLeader, 内海課長は Manager - okky の日記
http://slashdot.jp/~okky/journal/519501
■後藤隊長がいるかどうかと、後藤隊長が見えるかどうかは別の問題
http://slashdot.jp/~okky/journal/519570
■内海が理想の上司になる社会の危うさ
http://d.hatena.ne.jp/toronei/20101119/H
■ゆうきまさみデビュー30年の年に、あらためて「内海課長」を考える
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101202/p2
■95年、マンガ連載終了時点で書いた「機動警察パトレイバー」の感想
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080804#p3※蛇足ながら、当時のこの話の盛り上がりは、幸村誠『プラネテス』の登場人物・ロックスミスの人物論とも多少関係してたらしい。
『プラネテス』のポリティカ その1 - 猿虎日記(さるとらにっき)
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20060123/p1
『プラネテス』のポリティカ その2 - 猿虎日記(さるとらにっき)
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20090808/p1
プラネテスのポリティカ その3 - 猿虎日記(さるとらにっき)
http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20090814/p1
プラネテス・ロックスミス問題について。過剰な「わがまま」は力に通ず -
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090817/p5【ブログ読書感想文】「プラネテス」のロックスミスさんをテーマに、「責任の取り方」について考えてみる。
http://mubou.seesaa.net/article/441101286.html
ついでにうちのブログ内で「内海課長」を検索すると…いかん、譬えや一言の言及とかのノイズが多くて、あまり役に立たん(笑)
