INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「○○を題材に創作したい人、取材が必要なら連絡ください」と、看板を掲げるのはとても良い

どっちにも感嘆して、称賛のリプをつけてしまった。








いやー、これは本当にいいことで……たぶん。
いや自分は取材が必要な創作とかをする予定もなさそうだが、「○○のことを知りたいならXXXに聞けば質問に答えてくれる、資料がある」という拠点…組織でも人でもいい、そういうものがあると無いとじゃ違うんだよね。

もちろん、多くの人や団体が自分たちの世界に興味があって、創作に生かしたいと取材を要望したら、喜んで親切にウケてくれるだろう…と思うんだけど、
「思い切ってXXXに取材を申し込んだ(そしたら、意外なことに快く受けてくれた!)」より「初めから『興味ある人はお尋ねください』とPRしてるXXXに取材を申し込んだ」のほうがハードルが低く重宝なのは、考えてみればわかるだろう。
漫画家・小説家(の志望者)のコミュ力、高い人もいるだろうがお高くない人も多分いる(笑)。


それに、実際に取材申し込みにけんもほろろ、なこともあるのだ。
あの伝説の人気マンガ「機動警察パトレイバー」だって、そりゃ連載開始前は作者、まだ少年サンデーの超有望新鋭「でしかなかった」とは言え…



あーあ、弘法大師や左甚五郎じゃないけど、あの時訪れた無名の若者に快く協力してあげたら「俺はあの機動警察パトレイバーに取材協力したことあるよ。ほら、この描写はそこの…」「えーっ!パパ(いまや「おじいちゃん」かな)すごーーい」とソンケーの目で見られたかもなのにね(笑)。


ちなみに大家になってからの取材・監修の情報




まあ逆に、取材を受ける立場から見た視点だとね…
こち亀で若き日の秋本治としか思えない人間が派出所に取材に来るメタギャグ回があるけど
初めは協力してくれると言ったのに
「どこで連載するんだ」
「まだそこまでは…漫画家のタマゴです」
「帰れ!タマゴじゃダメだ!警察は忙しいんだ!」

漫画家のタマゴじゃダメだ!警察は忙しいんだ!! こち亀「デビュー」30巻

www.calling0307.jp


……という展開から始まる、爆笑回となった。
よく考えたらこれもわかる。
「貴方がたの業界を舞台に漫画・小説を描きたいんです!」→「喜んで何時間も取材に協力」→「ありがとうございます。作品ですが…新人賞でボツでした」
これは誰が悪いわけでもないが、いたたまれないよなぁ。
逆に超一流のノンフィクション作家なんか、一周廻って「この取材では数百人に取材した。作品にはその5%も反映できなかったが…」
いやすばらしいことで、ある意味理想的な本づくりではあるんだが、95%の取材を受けて、反映されなかった人の気持ちもあるだろうな、と。



これも、だから逆にお仕事としてそういう取材を(有料で)受けて、資料提供も有料で行うほうが
最終的に作品になろうとならなかろうと、それはそれで割り切れる。



そしておまけだが、自分が「(有料で)取材受けます、調査します、資料貸します」の看板を掲げ、取材者がそこに来ると、自分色の情報に染められる(笑)。
政治的な対立や学説的な対立、あるいはプロレス界の真実をめぐって対立がある場合はとくに(笑)

男の星座 真相はこうです 木村政彦
男の星座 木村政彦の真相

いや、実際そういう人いるぞー……俺が思うにスズメバチ退治の生活ニュースみたいなの「あの業者なら取材をいつも受けてくれる!」なルートに情報が独占されて、その流儀で情報が染まってる気がする。
さらにいうと英語とかフランス語の取材だと、その言葉が話せるコメンテーターが毎回のように英語メディアに登場、だけどその人国内の実績や知名度は……ということがありそうに感じてる。




そして思うに、以前も(いまも?)こういう「取材先」「監修先」をどれだけ知ってるか、電話一本で聞けたり取材のアポを取れるかが、「雑誌編集者」のワザマエだったのだろうな。
そして個人の職人芸として、そういう人脈も抱え込む(笑)。
それもまた、上手く回ればそれでいいじゃないか、とも思わないでもないけど、多くの創作者、さらには創作志望者もそんな優秀な担当とは縁がない…はず。
それを補うためにも、一番上で紹介した2つのツイートのような自己アピールは、大変すばらしいことだとおもいました。



自分の知ってるプロレス関係者も、取材するだけじゃなくて、たとえばXのプロフィールに(それをする気があるなら)「プロレスや格闘技の創作を考えている方、監修のご相談に応じますので気軽にご連絡をください!」と入れておくといろいろ繋がると思いますよ