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「都電プロレス」と都知事選をめぐるあれこれの記録


「時間があるなら質問に答えて」小池百合子都知事「公務優先」のなか「都電プロレス」登場で有権者の批判殺到

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.29 18:40 最終更新日:2024.06.29 18:40



 6月29日、プロレス団体『DDTプロレスリング』が、東京さくらトラム都電荒川線)の電車内で史上初の「都電プロレス」(鈴木みのるvs.高木三四郎)を開催。そこに、7月7日投開票の東京都知事選で3選を目指す小池百合子知事が登場したことで、ネットがざわついた。

「29日で、東京都知事選の告示から9日。主要候補が連日、街頭で有権者にアピールするなか、小池知事はこの日まで、八丈島奥多摩、青梅で街頭演説したのみです。現職知事として『公務優先』を掲げ、街頭活動を控えてきた小池都知事の登場に、SNSでは批判の声が多くあがっています」(社会部記者)



 東京さくらトラム荒川車庫前駅を午前10時に出発し、三ノ輪橋駅間を往復するルートで繰り広げられた今回の闘い。オープニングから登場した小池氏は「さくらトラムを舞台に、プロレスを楽しんでまいりましょう。都電プロレス、スタート!」と、試合開始を笑顔で宣言。抽選で選ばれた16人のファンと一緒に都電に乗車すると、5分ほどの滞在の間に、ファンからわき起こった「百合子」コールのなか、高木が羽交い締めにした鈴木みのるに、ノリノリでチョップをたたき込む一幕もあった。

 小池氏のまさかのプロレス登場に、Xではおもしろがる声もあがっているものの、一方では、

《信じられません。記者会見からも、討論会からも逃げ、都営電車のイベントでプロレスをする小池百合子知事! そんな時間があるなら記者の質問に答えて下さい》

《「公務が忙しい」のにこんな売名には出てくる嘘つき小池百合子。吉本やプロレスと絡み、大阪のイソジンと変わらない》

《都内で街宣はしない「会えない都知事」がプロレス…そうですか… 現職だから公務?当たり前? 小池百合子が来たー!なんて喜んでる場合じゃないと思うんだけど。選挙活動に利用された事に怒る人はいないの?私はすごく嫌だ》
smart-flash.jp


そもそも、この企画を立ち上げたのはDDT社長(当時)で、DDT所属である私と一緒になって進めてきました。当初から「都電荒川線50周年を盛り上げる」という主題で内容を精査してきたものです。昨年の新幹線プロレスが世界的に話題になりましたから、都電プロレスは必ずバズると確信していたからです。

あくまでDDT側は都電貸切事業を利用してのイベントであり、都知事が現場にて都電貸切事業の新たな使い方を視察することに何ら問題はないと思います。当然、東京都から補助金助成金もなく、DDTは通常料金を払っています。

むしろ、交通局所管の公営企業委員会経験が多く、都電を応援する僕としては、都知事には現場で見てもらいたいと強く考えました。

交通局側も当初は、都知事が来るような場ではないと消極的でしたが、私は都電の持続可能性のために、現職知事が現場で見ることの重要性を説いたのです。

実際に、現場では都知事は一切選挙の話はしていませんでした。



いちおー、原理原則的な部分でひとこと。
以下の話は当たり前すぎて、普通の人は知ってる話だろうけど。

これは自治体の首長選挙でも、アメリカなどでの大統領選でもそうだし、厳密に言えば「議員」とかでもそうなんだが、行政の長だけに限っておこう。…そういうところで、再選を目指して出馬する現職がいる時は、その人物は選挙期間中、「一候補者」でもあるし、現職の知事、大統領、首相、市長、村長でもあるのよ。

そうなると期間中も、「公務」はある。そして行政の長は、各種のイベントに来賓として招かれることもあるし、行政がらみのイベント、キャンペーン、施設のオープニングなどに、まさに行政の長として顔を出す。
そういう催しが選挙期間中ならなおさらだが、選挙期間中でなくとも、メディアに取り上げられそうなイベント、人が集まるイベントに登場し、顔と名前を憶えてもらう……ということは、行政の長なら考えるだろう。一票、二票につながると腹のうちではそんな計算が渦巻いてるに違いないけど、基本、建前は「公務」。


これは、もう「構造的にそうである」、というしかない話で、現職は或る意味そういう”チート”を付与されているの。
残念ながら、というべきか、この点に関しては民主主義社会の中の構造的な仕組みとしてそうである、とするしかない。この”現職効果”を、たとえばバラク・オバマも、川勝平太も、玉城デニーも、トルドーJr.も目いっぱい生かして、再選キャンペーンを行っているものなのだ。それで、現職としての「行政の長」が、再選を目指す中で…、そんなエゴイズムに基づくからこそ、進む政策もあるのだよ。
もちろん通常の、一候補者としての党派に基づくキャンペーンはキャンペーンで、これまた重要であるからそちらに傾注する向きもあろうけど、




ただ、SNSを見ている限りでは、この現職が構造的に持つ「チート」の意味合いというかそうなる現象を、いまいち把握しとらん人もいるようなので、言わずもがなの話を…。古今の現職が再選を目指す選挙を見てたら、普通にわかる話だろうけど、ただ、たしかに感覚としては「公平じゃない!」と思うのも無理はないんだよな。実際に公平じゃないわけだし。しかし構造の中に組み込まれているから、おそらくはそれも「コミ」なのが選挙と民主主義かと思う。



ただ、その場合は「あざとい!」「わざとらしい!」「それよりも討論会を優先したらどうだ!」と、マイナス評価によって「塗り替える」ことも、もちろん可能だ。
そこから先は党派のせめぎ合いというもので、
評価の天秤をどちらに傾けるかはそれぞれの努力次第。頑張ってくれ、というしかない。



〈選挙の風景〉熱気、潜んでいるはず

2007年07月17日

 みこしを海で担いで「みそぎ」をすることで有名な茅ケ崎市浜降祭(はまおりさい)が16日、あった。今年は台風一過で海が荒れているため、海中でのみそぎは行われなかったが、青空が広がる早朝、34基のみこしが浜辺に繰り出した。
写真
海岸の砂浜を練り歩くみこし=茅ケ崎市の西浜海岸

 今年の見物客は8万人に達した。みこしから少し離れた場所で、水色のジャケットに白のたすきをかけ、行き交う人に握手を求める参院選の候補がいた。候補は「伝統ある祭りの場に選挙運動はそぐわないのでは」とためらったが、「人が集まる場所だから」とスケジュールに組み込まれた。

 握手に応じる人はあまりいない。「祭りに選挙を持ち込むな」とカンカンになる担ぎ手もいる。でも、その一方で「今回は、よろしく頼むぞ」と元気な声をかけてくる人が何人もいた。

 衆院選挙と比べ、参院選はとかく投票率が低くなる。でも、祭りのような「熱気」が、まだ表には見えないけれど、この選挙には潜んでいる――。候補にとって、期待半分、確信半分。

 みこしが乱舞すると、祭りの盛り上がりは最高潮に達した。候補は2時間ほど回った午前8時すぎ、会場を後にした。

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選挙の候補者がお神輿をかつぐ