まず書誌的なことをいうと
・掲載誌「月刊アクション」自体がことし休刊した。
・それに合わせたのか、当初の構想通りなのかは不明だが、「ヒナのままじゃだめですか?」という作品は全17話完結。
・1年ほど前、この作品は掲載誌の部数には見合わないほど、SNSで話題になった(炎上した、ともいう)。
痕跡をさぐると……
月刊アクションさんが来月で休刊と同時に倉地千尋先生の「ヒナのままじゃだめですか?」が最終回!⇒「なんて運命的なんだろ..
漫画「ヒナのままじゃだめですか?」をめぐる「児童ポルノ」論争など~資料保管所的に
SNSにおける日本の性教育が足りないって言う人、レディファーストや妊娠の辛さと悲惨さを教えることなどばかりになりがち。
第二次性徴で悩んでいる女の子について描いた「ヒナのままじゃだめですか?」作者が、成人男性の性的嗜好のために描かれてい..
「この漫画のお父さん、いい人そうに描かれてるけど屑親すぎる」から始まる、悪意のないネグレクトの話
女性漫画家がフェミニストに叩かれ、釈明するも再び叩かれる「性搾取で通報した」「オス達にズリネタ提供してる作者きっっしょ」
これが幸いなことに、いま「ニコニコ静画」で何話か公開中……何話か…あれ?12話~最終17話までが公開中、4月10日まで、らしい。
ヒナのままじゃだめですか? / 倉地千尋 おすすめ無料漫画 - ニコニコ漫画
※こちらのエピソードは 2024/04/10(水) 11:00 までの期間限定公開です※
(公開期間は予告なく変更になる場合があります)
まー、なんか、ひとことでいうと、思春期の女子の「生理」を真面目に考えよう、ということで、…ぶっちゃけ「その種のマーケティング、最近増えましたね」ぐらいの印象で。
サブスクに月刊アクション入ってたのに、自分が基本スルーしてたよな。いえいえいえいえいえ、大変意義あることですよ、ただちょっとだけ not for me なだけで…いや、これを真面目に考えないこと自体がけしからん、というのもごもっともなんですけどね。
わかっております。
だから、ざっと読みます、読みましたよ。あと、月刊アクションが休刊になったとなれば、なんか惜しくなってサブスク有効な範囲では、一応全部目をとおしたりね(笑)
ただ……なんか、気の毒な話があったんですよ、最終回ひとつ前の16話で。
とーちゃん、メディアの報道を見る。
日本の男は遅れている、フラットに女性の生理を知り、語るべきだ、と。
とーちゃん、反省する。
フラットに、まじめに、母親のいないひとり娘のために、彼女と率直に、生理について語ろうとする。
結果、激怒され、嫌われる(苦笑)。
うーん、少なくとも、この16話限定でいえば、お父さんに落ち度のようなものがあるとは思えないんだが……もし、先回りして「こんな話は娘は嫌がるだろうな、怒るだろうな」「じゃあこの話はやめておこう…永遠に!」となったら、それはそれでネグレクトやらなんちゃらになる。
しかし、…自分ではどうにもリアルかリアルじゃないかって判定を下せない、とは思うが
それでもこういう感情があるだろう、という共感というか理解は及ぶ、と言ってゆるされるだろうか。
に、しても。
このお父さんは「なにひとつ悪いことも落ち度も(この回では)ないのに、フルボッコにされる」という、完全アリ地獄状態。というか、じゃあどう振る舞えばよかったんすか、と、その前の12話から流し読みしてもわからん。というか途中でドロドロな愛憎ドラマが展開されてっしさ。
いや、男の一人親は結局、どのルートを選んでも必ず敗れる、そんな危険な闘技場…、入ってはいけないと警告されるその場に、
それでも進まねばならないのかもしれない。真の護身完成、ってやつだ。
ちなみに、この作品の中で、女子児童らが、自分が父親と険悪な関係(というか一方的に嫌悪感)なのを、なんか怪しげな疑似科学?で正当化してるんですけど
これって本当に、エビデンスのある科学的な議論なんですかね。
「浮気は男の本能、しょうがない」とか「自分はB型だから、部屋が片付かないんだよね」みたいなものとちがうんですかね。遺伝子的と言う勿れ。
togetter.com
まあ、それはともかく!!!
この「ヒナのままじゃだめですか?」最終回前の16話において、お父さんの立場になって、どういう振る舞いと言動をすれば(あるいは「しなければ」)100点満点で怒られないか、考えてみよう!
時間ループして何度繰り返してもいいぞ。燃やすな本能寺。